今日は鳥見の帰りに小田急線を経由する帰路に就いたので、経堂で途中下車して駅の北口から
すずらん通りに入って少し歩いた右側の雑居ビルの1階、奥の方にひっそりと店を構える
「らぁめんや やしげる」に足を運びました。店はビルの奥ですが、道路沿いに看板は
ちゃんと出ているので、奥まった場所にある割には分かりやすいです。
店に着くと店内が予想外に狭いことが判明。撮影機材を背負った状態では正直すんなり入れません。
でも、ここで引き返すのももったいないと思う次第。幸い、店内は空席の方が多い状態です。
意を決して店内に入り、すぐ左の券売機でデフォルトでありお勧めであろうと容易に推察される
スペシャル焦がし煮干らぁめん(1100円)をチョイス。食券を店主に渡し、カウンター席で待ちました。
いつもなら足下にザックやら三脚をしまうのですが、この店は狭くて足下にそんなスペースがありません。
という訳で、隅っこに陣取ったことを良いことに、となりのイスに置かせてもらいました。
まあ、ランチョンマットが置かれていなかったので、席としては数えられてなかったと信じたいところです。
そんなこんなで出て来たのは煮干の風味というかクセ諸々と“焦がし”の風味が前面に出た醤油スープに
細めのストレート麺が入り、チャーシュー、タマネギ、ホウレンソウ、メンマ、味玉が乗った一杯でした。
スープは良くも悪くも煮干全開、“焦がし”全開で好き嫌いが分かれるのは仕方がないところでしょう。
メニュー構成を見るとオーソドックスなスタイルのメニューも多彩ですが、これは住宅街という
立地条件での商売を考えた場合に致し方ありません。
それでもこのスープを推しているのは、これこそが店主渾身の味ということなのでしょう。
麺は加水率低めで、ゆで加減が心持ち柔らかめなのが気にはなりましたが、スープの持ち上げは良好です。
チャーシューはそこそこ豚肉のクセも出ているとは思いますが、スープにガッツリ浸っているおかげで
ほぼスープの味に染まっています。肉自体の食感を楽しめて食べ応えも悪くありません。
粗めに刻まれたタマネギの甘味と食感がアクセントになっていて、ホウレンソウは完全に彩り要因でしょう。
ほんと、これ、ホウレンソウがないと丼の中がほとんど茶色一色ですしね(笑)。
全体的には好き嫌いは分かれるものの、作り手の明確な主張を感じさせる一杯でした。