鈴鹿市議会議員 中西だいすけの活動日誌

鈴鹿市議会議員として年齢も含め5期目のベテランになりました。日々の活動や感じたこと、議会での動きなどをつづります。

高校総体予選を観戦しながら

2014年05月30日 10時59分33秒 | Weblog
今日から県内各地で高校総体予選が始まっており、今日は愛宕ジュニアバレーを卒団した子たちが出場しているというので、鈴鹿スポーツガーデンで開催されている高校女子バレーの予選を観戦しています。

県内すべての高校ではなく半数の高校が来ているわけですが、毎年これだけ多くの学生がバレーボールというスポーツに携わり、ある生徒は進学したりまたある生徒は就職したりといろいろな形で、次の社会と関わっていくことになるのだなぁと思うと、やはりスポーツに携わる一人として考えるものが多いです。

いま三重県では平成30年の国体開催に向けて、県内で競技力向上のプログラムに取りくんだりしており、今年からは中体連と高体連で競技団体も関係してのものが動き始めたと聞きます。そのことはそのことで大切な視点であり、競技力向上の取り組みの中からいわゆるトップアスリートが輩出されてくることは、県内のスポーツ振興にとって意義のあることだと思います。また、そのような取り組みに付随してスポーツの底辺が広がるということも考えられるでしょう。

しかしそれはスポーツから考える一側面であり、政策としてスポーツを考える際には、違う視点からのアプローチも必要だと思います。それは、トップアスリートの育成という観点や強豪校を育成すること、トップチームの一歩手前のクラブチームの活動を活性化させるということではなく、今このようにしてスポーツに関わっているプレーヤーひとりひとりが、将来に向けてスポーツでコミュニティや社会を支える人材として大切な存在だということです。
そのためには厳しく競技力向上を目指すなかでも、“楽しむ”というスポーツの根源的な魅力を、今こうして関わっている若い世代にもっと伝えることや、その場や機会を広げることを考えるべきです。

今こうして熱心に高校の部活動で活動している生徒の存在は重要ですが、いろいろな理由でこの場にいない生徒のことに思いをはせたとき、例えば部内のいじめなどで追い込まれてやめざるをえなくなった生徒や、部に入るタイミングを逸してしまった生徒、別の活動に行っている生徒など、いろいろな形で自分の活動してきたスポーツに関われなくなった事例があるのではないでしょうか。
そういう彼ら彼女たちに、自分たちが楽しんできたスポーツを楽しむ場や、スポーツ技術の向上につなげられる場がどれだけあるでしょう、ほとんどないのが現実ではないでしょうか。そこを考えることは、スポーツを通した地域振興に重要だと思います。

少し論点が変わりますが、顧問の先生方も取り組んでいらっしゃるとは思いますが、特に部活をやめていくという事案について、学校という場で部活動が行われている限りは“去る者は追わず”というスタンスはありえないと思います。去る生徒たちの理由の中に改善すべき点があるはずですから。人間関係というのであればそれは学校として教師としても改善すべき重要な点ですし、練習内容というのであればそこは指導にあたる人の学ぶ点でしょう、また部員が多く試合の機会が少ないというのであれば、トップのレギュラーチームとは別のローカル大会を企画するということも考えられるでしょう。学校と先生の課題としてだけではなく、その改善に生徒も関わるようにすることで、人としての成長の過程として大切ではないかと思います。

クラブチームの存在も含めて、私たちがこのような課題にどのように関わって、よりよいスポーツ環境を創造できるかということが、これからの地域社会の魅力の充実にも重要な視点だと思います。


ちなみに、鈴鹿スポーツガーデンアリーナの壁面には、広告枠が6つ設定されるようになっていて、2枠が広告で埋まっています。鈴鹿市でも行革の一環として、鈴鹿市立体育館の壁面などに広告枠の設定を現在検討しているということです。
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