今日は議案質疑で3つの論点を問いました。
ひとつめは、議案第94号「鈴鹿市会計年度任用職員の給与及び費用弁償に関する条例の制定について」で、この条例により、嘱託職員と臨時職員の方々が、会計年度任用職員という位置づけになり、待遇改善になるという内容で、制定後、費目上でどのように考え方が変わるのか、平成30年度の状況を参考に、適用した場合にどれだけ金額的に違いがでるのかを聞きました。
答弁では、平成30年度の決算額で、嘱託職員と臨時職員の方々の賃金総支給額は、合計で14億1200万円であり、この金額に制度を適用して考えた場合、概算で1.03倍程度になると考えられ、その場合約4800万円の増となることが確認できました。
ふたつめは、議案第95号「鈴鹿市職員給与条例及び一般職の任期付き職員の採用等に関する条例の一部改正について」で、期末勤勉手当で0.05カ月分を増額すること、新採職員から30なかばの職員給与を約2000円程度アップすること、住居手当の見なおしが内容となっています。議案第93号で関連の増額補正があり、4292万2千円が計上されているなかで、割合はどのような状況かを確認しました。
答弁では、給料表での見直し分は1025万3千円、期末勤勉手当(ボーナス)の見直し分で2743万円、これらに関係して共済費の見直し分が523万9千円とありました。令和元年度補正予算における財源としては、増額となった法人市民税を当てるという考えということでした。
消費税率が上がり、家計も大変といわれる中、理解されにくいところと思いますし、総合計画後期計画にあたって、財政見通しが公表され、厳しい見通しが示されている中で、あわせると人件費で約1億円の増、義務的経費が増えることいなり、平成29年度決算時で独自に使えた額が約23億円だった鈴鹿市にとって、議案95号と議案93号補正予算の関連部分について、どのように判断するかは、12月議会の論点の一つと考えます。
みっつめの、議案第93号「令和元年度鈴鹿市一般会計補正予算(第4号)」では、人件費関係は95号の際に確認したので、施設の雨漏り改修にかかる予算について確認しました。その中、特に着目したのは、款10教育費・項5社会教育費・目2文化財保護費での資料館等・佐佐木信綱記念館改修費用についてで、予算額は1846万4千円で、補正理由は「屋根防水改修」と「展示室天井等の改修」となっており、屋根防水改修とそれ以外の改修との費用の割合を確認しました。
答弁では、屋根防水改修分が約1270万円、それ以外の部分が約570万円とありました。また、それ以外の部分について、予防修繕を行っていれば抑制できたことも確認したところです。
適切に予防修繕を行っていれば、費用の発生が抑えられただけではなく、他に必要な修繕に配分できたことを考えると、施設修繕全体と財政との関係などについて、市の課題が見えたと考えています。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます