鈴鹿市議会議員 中西だいすけの活動日誌

鈴鹿市議会議員として年齢も含め5期目のベテランになりました。日々の活動や感じたこと、議会での動きなどをつづります。

少しふりかえって考えましょう

2022年07月24日 19時51分26秒 | Weblog

 私たちは新型コロナウイルスの情報が多いあまりに、〝いま〟の情報だけに目が向かいすぎていて、少し前に流れていた情報と比較したり、それを自分でふりかえってみたり、自分で検証したりしているでしょうか。また、厚生労働省やメディアがそのようにしているかに注目しているでしょうか。

 例としてみなさんは、ワクチンパスポートやワクチン接種証明について振り返ることがあるでしょうか?あるとすれば、それらにより色々な優遇措置があったりするということで、今の時点でもその部分で知っている、その活用という観点から関心があるという方が多いのではと思います。

 ふりかえって、ワクチンパスポートや接種証明での優遇措置はなぜ行われたのかといえば、ワクチンの接種を進めるためだったはずです。

 では、ワクチン接種を進める根拠は何だったかを振り返ると、ワクチンには「感染予防効果が期待される」、「重症化予防が期待できる」、「感染拡大抑止効果が期待される」、それらにより「集団免疫」が形成され感染症が沈静化することが期待できるため、だったからではなかったでしょうか。

 今の状況は?… 第7波と言われる急激な状況ではないでしょうか。

 日本の人口の約8割強の人が、2回以上のワクチンを接種されている状況です。しかし、三重県の情報として6月29日に公開されたものの中で、その時点で、感染者(陽性反応者)における2回以上のワクチン接種者が占める割合は6割を超えています。

 ということは、当初期待されていた「集団免疫」は形成されず、ワクチンには「重症化予防の効果はあると考えられる」、一方で「感染予防と感染拡大抑止効果は低いと考えられる」という状況を示しているのではないでしょうか。そうすると、ワクチン接種を進めること自体、果たして妥当なのかを疑う必要が出てくるはずです。

 ではこのような状況で、ワクチンパスポートや接種証明にはどのような意味があるのでしょうか。ワクチンを接種していても、未接種でも有意な差がないのであれば、そのような状況で政策として進めることは、政策によって人を分断する方向を強めることになりはしないかと思います。

 メディアはこのようなことを調査した上での報道を行うべきだと思いますし、政策形成や決定にあたっては、分断につながらないような配慮と、エビデンスに基づいた判断がより求められると思います。

 

 懸念していることは、このコロナの状況に見られることが、今の時代の空気になっていないかということです。


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