今回は農業や全体で感じた印象などを書きます。
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稲作ですが、黄色の線より外側では普通に行われているところが広がっていました。しかし、黄色の線より内側では、試験的な栽培しかまだ認められておらず、荒れた農地が広がっている状況です。
現在はいわゆる「野菜工場」が建設され、そこでの栽培も始まっているということでした。
また、自家栽培などでつくられた生産物の放射線検査をするための機器が、市内の出張所などに設置されており検査されているということです。道の駅があり、そこで南相馬産のアスパラなどが販売されていましたが、それらは検査をした上で並べられているということでした。しかし、店頭に並べられているものすべてが南相馬産かと言えばそうではなく、やはり、コメや麦などを使った製品などは、国内産のものでつくっているとなっていました。
ここで、街中などの生活空間について感想を言うと、特別なことを感じることはほとんどありませんでした。地元の方々も日常生活を行っており、‘普通’という言葉で表現することが一番妥当なのかもしれません。
しかし、図で示されているような線引きが見えないところにあり、それがまちに影響していることは確かなのです。これらのことも、自分のまちにいただけ、メディアを通して見るだけでは感じられないことです。
また、各家庭には希望すると線量計が配布されていました。
街中ではあまり線量について変わらないということでしたので、すこし緑の多い地域に移動してみることになりました。そうすると、たしかに街中よりも空間線量が上昇しました。放射性物質を帯びた物からの距離によって線量が変わることから考えると、除染がまだ行われていないでしょうから当然のことだと思います。
しかし、なにか有毒物などをまかれたり、除草剤などがまかれたりしたように、森や林で樹が枯死しているわけでもなく、季節柄か藤の花が咲いていたり、タンポポが咲いた後のふんわりした状態になっていたりと、見た目‘普通の自然’が広がっていました。
しかし、この自然のある地域は、高線量地域なのです。その影響が長期間でなければわからないことが、問題を難しくわかりにくくしていることを感じました。
そして、山間地にある吉沢牧場さんのところへ牛の様子を見に行きました。
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こちらは浪江町地内にあり、写真で見て頂くと分かりますが、これより南には立ち入りできないよ道路にバリケードが設置されています。
Facebookページ 希望の牧場
ここも線量的には高い区域だと思いますが、牧場内にいる牛たちは、なにも変わらないように餌をはみ、また妊娠し子牛を産んでいます。もしかすると、放射線で何らかの影響を受けているのかもしれませんが、変わらぬ命の営みがここにもあります。
地震がきっかけとはいえ、起こった事故による影響の問題の深さと複雑さを感じずにいられませんでした。
移動しながら、区域割も線引きもどこにもない、それを決めているのも、そうしてしまったのも、私たち自身だということが、ひしひしと迫る感じがしていました。
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稲作ですが、黄色の線より外側では普通に行われているところが広がっていました。しかし、黄色の線より内側では、試験的な栽培しかまだ認められておらず、荒れた農地が広がっている状況です。
現在はいわゆる「野菜工場」が建設され、そこでの栽培も始まっているということでした。
また、自家栽培などでつくられた生産物の放射線検査をするための機器が、市内の出張所などに設置されており検査されているということです。道の駅があり、そこで南相馬産のアスパラなどが販売されていましたが、それらは検査をした上で並べられているということでした。しかし、店頭に並べられているものすべてが南相馬産かと言えばそうではなく、やはり、コメや麦などを使った製品などは、国内産のものでつくっているとなっていました。
ここで、街中などの生活空間について感想を言うと、特別なことを感じることはほとんどありませんでした。地元の方々も日常生活を行っており、‘普通’という言葉で表現することが一番妥当なのかもしれません。
しかし、図で示されているような線引きが見えないところにあり、それがまちに影響していることは確かなのです。これらのことも、自分のまちにいただけ、メディアを通して見るだけでは感じられないことです。
また、各家庭には希望すると線量計が配布されていました。
街中ではあまり線量について変わらないということでしたので、すこし緑の多い地域に移動してみることになりました。そうすると、たしかに街中よりも空間線量が上昇しました。放射性物質を帯びた物からの距離によって線量が変わることから考えると、除染がまだ行われていないでしょうから当然のことだと思います。
しかし、なにか有毒物などをまかれたり、除草剤などがまかれたりしたように、森や林で樹が枯死しているわけでもなく、季節柄か藤の花が咲いていたり、タンポポが咲いた後のふんわりした状態になっていたりと、見た目‘普通の自然’が広がっていました。
しかし、この自然のある地域は、高線量地域なのです。その影響が長期間でなければわからないことが、問題を難しくわかりにくくしていることを感じました。
そして、山間地にある吉沢牧場さんのところへ牛の様子を見に行きました。
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こちらは浪江町地内にあり、写真で見て頂くと分かりますが、これより南には立ち入りできないよ道路にバリケードが設置されています。
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ここも線量的には高い区域だと思いますが、牧場内にいる牛たちは、なにも変わらないように餌をはみ、また妊娠し子牛を産んでいます。もしかすると、放射線で何らかの影響を受けているのかもしれませんが、変わらぬ命の営みがここにもあります。
地震がきっかけとはいえ、起こった事故による影響の問題の深さと複雑さを感じずにいられませんでした。
移動しながら、区域割も線引きもどこにもない、それを決めているのも、そうしてしまったのも、私たち自身だということが、ひしひしと迫る感じがしていました。
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