気候変動の影響についての声がどんどん大きくなっています。地球温暖化の原因と考えられる人間活動に対しても、厳しい視点での意見が相次ぎ、国際社会の動きに影響を与えています。一方で、人間活動の影響は少ないという意見や、温暖化はプロパガンダだというような意見もあり、ある意味で人間社会も不安定な要素を含みながら、次の時代に向かっているように思います。
ただ、気候は決して一定ではなく、温暖な時期と寒冷な時期によって海水面は変動して、海岸線は変動していることは、縄文期以降これまで、日本の遺跡などからもわかっていることだと思います。人間活動がなくても、太陽の黒点活動や、火山の噴火などの影響を受けたりして、気候は変動するものだと思います。
ただ現在は世界の人口が増大し、さらにそこに過去に蓄積されたエネルギーを使って人間活動を行うことで、過去のエネルギーを現在に放出するような形で気候に影響を与えているのも事実だと思います。そういう部分で、気候の不安定化の要因に、人間の活動は関係していると思います。
昭和に入ってからの時代、戦後の大きな混乱を経て、大きな地震災害による大きな被害からも復興ができてきたことは事実だと思います。阪神淡路大震災の被害からも復興が進められました。同じような考えで被害からの復興ができると思われていましたが、東日本大震災の津波被害の現実をみて、本来は考えを変えるべき転機だったのではないかと思います。しかし、人の力を越える災害は起きるから、人がインフラで抑止するには限界があるのに、インフラを整備すれば解決するとばかりに、そちらに意識が向きすぎていたり、従来の復興手法で取り組んだことから、災害があれば国がなんとかしてくれるという意識を強くしてしまい、問題を先送りにしてしまってはいないでしょうか。
少し前のNHKの番組で、首都直下地震により日本は衰退するという視点で作られたものがありました。たしかに大きなダメージを受けるだろうとは思いますし、経済が落ち込む可能性も高いと思います。しかし、グローバル経済の前提ではなく、日本の中で立ち上がることが可能ではないかと思います。そこに未来の可能性があるように思うのです。だからこそ、起きてからではなく、起きる前に考えを変えることが、いま必要なことだと思います。
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