「1gallonとSLK」。。。

ゆうちょうにゆうちょ銀行に居ましたら又また出会いまして。

以前にもヤナセでご一緒したご老人。

別に出会ったからって、ご一緒したからって公園でベンチ座りして
お喋りしたり、老後の人生設計についてのご高説なんかは受け賜たりはしません。

ワンガロンハットを被ってまして。リーバイスなんかも序に履きこなしちゃったりしてますご老人。

セミが鳴く頃でしょうか。あの時も確か短パンポロシャツにワンガロンでした。

その帽子は本当に１ガロン入るのですか？とか、
チャールズ・ブロンソンみたいに水溜りの水を帽子ですくって顔からぶっ掛けて
薄い胸板に滴る水を撫でながら「ん～マ○ダム」って言うんですか？とか、
序にそのリーバイスは赤ミミですか？　とか・・・。
そんな失敬なこと聞きません。

格好いいです。　素敵です。このご老人。

愛車はいつものように58面体でもないブリリアントシルバーのメルセデスSLK。　
ホイールは19インチにインチアップ。なのにナンバーは何故か「ニンニキニン♪（222）」

そう言えば昔ウチの車に「パッパラパ～♪（888）」っての有りましたっけ・・・。
別に希望もしてないし第一、当時は未だ希望ナンバー制が無い時代の新車で買った軽が
「パッパラパ～♪」　　（短いお付き合いでした・・・。）

勇気を出してお声でも掛けちゃおうかしら？　な～んて迷ってる内に
振り向いたら、もう駐車場のSLKの所に行っちゃってましたご老人。
（眉間に指2本当てて瞬間移動でもしたのでしょうか・・・）

そんなご老人の後姿を見ながら捧げる台詞は。。。

「少し倒れぎみのSLKのAピラーを上手にワンガロンハットを手で押さえながら潜り
　コンビの革製シートに痩せ細った小柄な体を沈める。」

「少し震える手でキーをひねり静か過ぎるV型６気筒の音を少し遠くなった耳で追う。」

「痩せた右大腿筋に力を入れ一気に景色が流れ去る空間へ。」

って、とこでしょうか。　　　「1gallonとSLK」


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