それは昨日のこと。
「タカス・サーキット」へ向かう途中、海岸線を走っていると突然、妻が「あっ!」
「カモシカ!」と叫ぶ。
慌てて海側の路肩に車を停め、カメラを片手に少し歩いて戻り、海側とは
反対の崖側に目をやると?確かにカモシカ。ニホンカモシカ。
最初は一頭だけが崖にへばり着いてるように観えたけどカメラのファインダーを
覗くと、もう一頭子供が。。。
(分かりますか?親のニホンカモシカの後ろ、お尻辺りの黒くて小さいの)
一旦、車に戻り望遠レンズに換装しファインダーを覗きながら暫し観察。
「あの親子って、崖で身動きがとれなくなって困ってるんと違うの?」
「子供が崖に下りてしまって、母親が慌てて後を追ったはいいけど
身動きがとれないとか・・・。何処かに連絡した方がええんと違うの?」
さかんに心配する妻。
どうしようかと思って、二人で観察していると、また妻が叫ぶ「あっ!」
「渡った!」。「草のある方に渡った!」「落ちずに済んで良かったわ・・・。」
当のニホンカモシカは?ってぇ~と「何、騒いでるの?」
「あたしゃ~これぐらいの崖なんざぁ~平気よ。」
「どっちかと言うと崖が好きなのよ」ってな顔に見えたり。
国の特別天然記念物であるニホンカモシカ。
調べてみると多分、この子は生まれたばかりで、普通ニホンカモシカは
1頭しか生まないらしく、複数頭の出産や毎年の出産は稀らしいので
貴重らしく、生後1年間は母親と生活するらしい。
そして、そのニホンカモシカの子供の1年以内の死亡率は50%。
ここのような積雪のある地域ではその率はもっと上がるらしい。
この子にとっては今度の冬が山場。元気に育って欲しいですねっ。