もはや支那の時代は終わり、印度へ日本人は目を向けるべき。
などと言う意見もございますが・・・。
遠藤周作が1993年に発表した小説「深い河」。
日本人は仏教や神道も含めた広い意味で、特定の宗教にあまり深くは帰依しない。
そして「愛」や「神」など深くは考えずに一生を送る。
印度人はガンジスに戻りガンジスに流されることを望んできた。
ガンジスはあらゆる宗教、人種に関係なく、その人間の行ったあらゆる罪にも関係なく、
すべてを許し飲み込んでくれる。
印度の人々は現代においても生々しい死をガンジスのほとりで見せつける。
死が身近なところで起こった時にだけしか感じる事の出来ない現代の日本人に、
目の前で繰り返される彼らの死を受け入れられるのか。。。
作者は主人公の日本人を通じ、母なる「ガンジス」において、日本人にも理解しうる「愛」や「神」を
見出せると書き終わる。。。(私には理解できないが・・・)
そんな、この小説「深い河」からインスプレーションされたという、名曲「Deep River」をお送りして
今宵はお別れです。