以前より、土花吉の妻が見学を希望していた越前市に残る「愛山荘」へ。
元は地元で100年以上前に「蚊帳」で財を成した商店主が隠居別邸として大正5年(1916)に建てられた建物。
その後、老朽化が進み地元商工会名誉会頭が買い取り修復した経緯がある。
個人的には建物の出来不出来は別として、その歴史(流れ)があまり好まず土花吉は見学を渋っていた経緯がある。
まぁ~、そんな裏話は別として純粋に建築として見学させて頂く。
案内人が色々と説明をしながらの見学となるのですが、建築学的に「?」がつく説明場面が幾つかみられた。
後は部分的に後年、手を加えられたであろう所が幾つもみられ多分、当時の造りではない部分にまで
価値観を無理やり付け加え説明されると少々、きつい面もある。
ただ、、随所でみられるディテールは面白い。
なぐり桟。。。
多分、銀杏であろう床柱も虫食いをあえて造形として捉える。
杉を鏝で焼いたであろう床框の模様付け。
母屋から離れを見学し、渡りを歩き奥の蔵座敷へ。
この蔵座敷の鉄扉の状態は驚くほど健全を保っていた。
そして、庭へ出て茶室のにじり口を眺める。
石蔵を見頃の梅が彩る。
梅林と化した庭から松を多用した庭園に移り、入母屋造りの離れを眺める。
本来、この建物は遠くに観える「日野山」を借景として建てられた経緯があるが、この日は残念ながら
晴天にも関わらず日野山は霞んで見え辛かった。(でも、梅は楽しめましたねぃ。。。)
そして最後に入館料¥1,000-に含まれる飲み物とケーキが出されて、それを母屋の2階で頂く。
このあたりの商売気も、好まない理由の一つでもあるのですが・・・(笑)