前回の資料館を後に、暫く歩くと教会幼稚園が右手に見えて来る。
旧・日本基督教団今津教会。昭和8年(1933年)築。
日曜であれば礼拝等で内部も観れそうですが、この日は閉鎖されており素通りする。
目的は次に右手に現れる「旧・今津郵便局」昭和11年(1936年)築。
最近まで資材倉庫として貸し出されていて、地元として保存活動に動き出して間もない建物。
風通しが悪いようにも思えないが側面や裏面は荒れている。
先ほどの資料館でのお話では未公開で閉鎖されているので内部は観れない旨の説明を受けていたのですが
たまたま、地元ボランティアの方が清掃中で、声を掛けて内部の見学許可を頂けることに。
未だ手を加えていないので、まるでタイムスリップでもしたかのような貴重な空間に身を置く。
建築当時は無かったのでしょうけど後年、設けたであろう入口を入って直ぐの所に位置する当時の「私書箱」。
窓口カウンターが有ったであろう式台を上がり、事務室を通り2階へ上る。
地松の踏み板はとても良い状態で残っていて、このままでも十分使用可能に思える階段部。
上がって直ぐの所に「局長室」。
突き当りが「電話交換室」。(但し、内部にその面影はなし)
今後、修復へと新たな道へ進むであろう、このヴォーリス建築の「旧・今津郵便局」。
多分、小屋組みは洋組の合掌と思われますが、漏水はあるものの築100年以上の建物としては
比較的状態も良く、修復もしやすく感じられ是非、当時のオリジナルの形態での修復が望まれます。
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