ルイガノ旅日記

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ミュンヘン ビアホールをめぐる旅(その7) ~ オーバーアマガウ & リンダーホーフ城

2017年07月22日 | 海外旅行
ノイシュヴァンシュタイン城を後にしてリンダーホーフ城に向かったのですが、その途中でオーバーアマガウという小さな町に立ち寄りました。オーバーアマガウとは、アマ川上流の町という意味です。この町は、ヨーロッパでペスト(黒死病)が大流行した14世紀、人口の4割が死亡するという悲劇に見舞われました。このとき住民は、町を挙げてイエス・キリストを主題とする宗教劇を行うと神と約束し、その後幸いにしてペストは終焉。オーバーアマガウは、700年近い年月が過ぎた今も、そのときの誓約を守って、10年に一度キリスト受難劇を上演し続ける町として知られています。このときばかりは町民総出で、仕事も休んで舞台に専念するそうです。
これが、10年に一度の受難劇が上演される劇場。次の上演は、東京オリンピックと同じ2020年です。


小さな町の小さな通りですが、観光客の姿もチラホラ見かけました。


窓には可愛らしいゼラニウムの窓飾り。ゼラニウムには虫除けの効果があるのだそうです。


多くの家の壁にはフレスコ画が描かれていました。フレスコ画とは、壁の漆喰がまだ湿気を帯びているうちに絵の具で描くもので、乾いたときに丈夫な皮膜で表面が覆われることにより、あざやかな色彩を永く保存する手法です。


童話のストーリーが描かれた家も・・・・・。こちらはヘンゼルとグレーテル。この他にも、七匹の子やぎや赤頭巾ちゃんなどの壁面画もありました。(車窓から撮ったので、窓ガラスの色が被ってしまっています)


ツアー最後の訪問地、リンダーホーフ城。ルートヴィヒ2世は、ノイシュヴァンシュタイン城、リンダーホーフ城、ヘレンキームゼー城の建設を命じましたが、王の存命中に完成したのは、唯一このリンダーホーフ城だけです。


城館正面のひな壇式庭園には、金色の女神像の噴水池⛲️


30メートルも噴き出す噴水。ガイドツアーの順番が迫っていなければ、あのしぶきを浴びに行きたいくらいでした(笑)


この後すぐ、豪華絢爛なお城を見学しましたが、中に入って最初の部屋に、ルートヴィヒ2世が敬愛するルイ14世の等身大の騎馬像が飾られていて、ちょっとびっくり。そのほかにも、ルイ14世やルイ15世、ルイ15世の愛人であったポンパドゥール夫人などの肖像画が飾られていたり、フランスのブルボン王朝に対する強い敬慕の念が感じられました。(ノイシュヴァンシュタイン城と同じく、内部は撮影禁止(^-^; )

城館両翼の庭園。ニンフェンブルク城のように広大ではありませんが、きれいに手入れされて、可愛らしい庭でした。






城の後面。王の寝室から見える風景です。私たちは行きませんでしたが、この先には、人工の鍾乳洞ヴィーナスの洞窟があります。


正面のひな壇式庭園から城館を見下ろしたところ。


その後ろには、ヴィーナスの神殿。


夏の日差しが降り注いだこの日。噴水の水が涼しげでした。


リンダーホーフ城、庭園の散策後は、おみやげショップでひと休み。ビールはホフブロイでした。右は、妻が頼んだキャロットジュース。これで、ロマンティック街道日帰りツアーもおしまい。あとはミュンヘンに戻るだけです。


ミュンヘン出発から解散まで、ちょうど12時間のエクスカーション。案内してくれたガイドさん(ドイツ在住24年)は博識で話も上手く、参加人数も13名と手ごろだったことも幸いしてか、移動や集合もスムーズで楽しいツアーになりました。ミュンヘン滞在も、残すところ2日。ブログ記事も、そろそろ終盤です。もう少しおつきあいをお願いします(^-^)v

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