ルイガノ旅日記

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【備忘録】4月に観た映画

2021年05月02日 | 映画や小説
庭のジャーマンアイリスは、毎朝ほぼ1輪ずつ新しい花を咲かせてくれています。今朝は2つ開いたので、これまでに合計5つのジャーマンアイリスが咲きました(1輪めは既に萎んでしまって今は4つです)。


淡いブルーやピンクの花も見かけたことがありますが、私が一番好きなのは、白いジャーマンアイリスです (^-^)ゞ


🍀

Amazon Prime VideoやU-NEXTだけではなく、テレビドラマの録画『シグナル~長期未解決事件捜査班』や、久しぶりに映画館で観た『ノマドランド』などを含めて、4月に観た映画は全部で8本でした。

『シグナル~長期未解決事件捜査班』坂口健太郎、北村一輝、吉瀬美智子(2021年3月30日放映)
一つの無線機が時空を超えて、過去と現在、二人の刑事を結び付けるという、荒唐無稽でファンタジックなストーリーです。
窓際部署である現代の長期未解決事件捜査班にある日、20年前に自殺した恋人を探してほしいという依頼が舞い込みむところから物語が始まります。二転三転しながら、過去が未来を、未来が過去を変えていく展開にハラハラしながら引き込まれていきました。
今は、劇場版『シグナル~長期未解決事件捜査班』が公開されていますね。小倉駅でもロケが行われたそうですので、いつか観に行ってみたいと思います。


『メルー /MERU』コンラッド・アンカー、ジミー・チン、レナン・オズターク(2016年)
難攻不落の「世界一の壁」と呼ばれるヒマラヤ・メルー中央峰、シャークスフィン登頂の模様を記録したドキュメンタリー。
北インド高度6500メートルに聳えるメルー峰のシャークスフィンは、連続する障害壁などから多くのクライマーにとって悪夢の山とされ、だからこそ挑戦せずにはいられない難攻不落の壁として知られています。頂上近くで最高度のロック・クライミング技術を要すること、それがために100kg近い登山道具すべてを自分たちで頂上まで運び上げなければならないことが、その登頂難度を並外れたレベルに増大させているそうです。
その悪夢に2度までも挑戦した、コンラッド・アンカー、ジミー・チン、レナン・オズタークの3人のアルピニストは、多くの犠牲を払い困難や葛藤を乗り越えて遂に2008年10月、メルー中央峰シャークスフィンの登頂に成功。「ナショナル・ジオグラフィック」の山岳カメラマンでもあるジミー・チンが、2台の小型カメラを駆使して記録し、1回目のチャレンジ失敗を含めて映画化しました。実際のクライミングの状況をとらえた映像は、息を飲むようなシーンの連続。登山の真髄を伝えて余りあります。


『わたしは、ダニエル・ブレイク /I, Daniel Blake』デイヴ・ジョーンズ、ヘイリー・スクワイアーズ(2016年)
イギリス北東部ニューカッスルで大工として働くダニエル・ブレイクは、心臓に病を患って職を失い医者からも仕事を止められます。やむなく失業給付金を申請しますが、制度が複雑で多くの部署をたらいまわしされるばかりで、満足な援助を受けることができません。そんな折、同じように役所で冷淡な対応を受けていたシングルマザー、ケイティと二人の子供を助けようとしたダニエルは、次第にケイティ家族との絆を深めていきます。それでも状況は改善せず、役所の煩雑かつバカバカしい制度に苛立ったダニエルの取った行動は……。
社会から取り残された人々が、非効率で非人間的な国の社会保障制度によって、人としての尊厳をないがしろにされ押し潰されていく様をリアルに描いた作品です。


『フォーカス /FOCUS』ウィル・スミス、マーゴット・ロビー(2015年)
人の視点(フォーカス)を自在に操ることで相手を手玉にとる天才詐欺師ニッキー。超一流の詐欺集団を率いるニッキーは、未熟な女詐欺師ジェスを一人前の詐欺師に育て上げ、富豪相手の大きな賭けに勝利しますが、その後ニッキーは姿を消してしまいました。数年後、億万長者をターゲットに狙うニッキーの前に再びジェスが現れ、ターゲットを巡って二人の駆け引きが始まります。誰が敵で誰が味方なのか、どこまで本当で何が仕掛けなのか、最後までハラハラさせられる展開が続きました。


『ノマドランド /NOMADLAND』フランシス・マクドーマンド、デヴィッド・ストラザーン、リンダ・メイ、スワンキー、ボブ・ウェルズ(2021年)
アメリカ西部の荒野や路上で暮らす車上生活者の生き方や生活を、厳しくも美しい大自然をバックに描いた作品。ジェシカ・ブルーダーの「ノマド 漂流する高齢労働者たち」を原作にしています。
ネバダ州の企業城下町で暮らす60代女性ファーンは、リーマンショックによる企業倒産の影響で町はゴーストタウンと化し、夫とも死別。長年住み慣れた家も失った彼女は、キャンピングカーに全てを詰め込み、過酷な季節労働の現場を渡り歩きながら、“現代のノマド”として車上生活を送る道を選びました。その日その日を懸命に乗り越え、行く先々で出会うノマドたちと心の交流を重ねながら、漂流のようなファーンの旅は続いていきます。その生活はもちろん過酷ではあるものの、場所やしがらみに縛られない自由な生き方への誇りも伝わってきました。
映画で重要な役割を果たすリンダ・メイやスワンキー、ボブ・ウェルズなど、ほとんどの出演者は実際のノマド生活者である点で、この映画はドキュメンタリーの要素も持ち合わせています。
荒涼とした砂漠やアメリカの原風景、朝日や夕陽の暖かさ、満天の星空などは、映画館のスクリーンならではの迫力が感じられました。その後『ノマドランド』は、アカデミー賞3冠(作品賞、監督賞、主演女優賞)を獲得。クロエ・ジャオ監督は、有色人種の女性として初めての監督賞受賞だそうです。


『ザ・ハッスル /The Husle』アン・ハサウェイ、レベル・ウィルソン、アレックス・シャープ(2019年)
舞台は南フランスの海辺の街。男を騙して小金を稼ぐペニーは、凄腕の詐欺師ジョセフィーヌに付きまとい、彼女に師事するかたちで一緒に詐欺を働くようになります。男たちから次々と金を巻き上げていく2人ですが、いつまでたっても分け前をもらえないことに業を煮やしたペニーはジョセフィーヌと喧嘩別れ。ペニーとジョセフィーヌは、多額の財産を持つ純朴そうな青年トーマスをターゲットに、詐欺の腕前を競い合うことになりますが、果たしてその顛末は……。


『風に立つライオン』大沢たかお、石原さとみ、真木よう子、萩原聖人(2015年)
アフリカ医療に生涯を捧げたシュヴァイツァーの自伝に感銘を受けて医学の道に進んだ島田航一郎。あるとき、勤務先の大学病院からケニアの研究施設に派遣され、落ち着く暇もないままに現地の戦傷病院に送り込まれます。内戦のさなか、麻薬を打たれては戦場に立たされる少年兵が重傷を負って病院に運び込まる凄惨な環境の下、航一郎は医師としての使命に目覚めていきました。目の前で両親を惨殺され麻薬に侵されて、深い心の傷を負った少年兵ンドゥングの心と体の治療に真正面から取り組む航一郎ですが……。
日本で離島医療に取り組む恋人に心を残しながらも、ケニアの地を離れる訳にはいかない自らの心の内を、恋人に宛てた手紙に書き綴ります。
この映画は、さだまさしの『風に立つライオン』のファンである大沢たかおさんが、小説化と映画化を熱望した結果、ご自身が主演する形で映画化が実現したものだそうです。


『ガーンジー島の読書会の秘密 /The Guernsey Literary and Potato Peel Pie Society』リリー・ジェームズ、ミキール・ハースマン、グレン・パウエル、ジェシカ・ブラウン・フィンドレイ(2018年)
舞台は1946年のイギリス。作家のジュリエット・アシュトンは一冊の本をきっかけに、チャンネル諸島のガーンジー島の住民ドーシー・アダムズと手紙を交わし始めます。ドイツの占領下にあった第2次世界大戦中、この島で密かに行われていた読書会(ガーンジー島文学・ポテトピールパイ同好会)に興味を抱いたジュリエットは、取材のため島を訪れました。彼女は読書会のことを記事にすべく創設者のエリザベスについて取材しますが、だれも一様に口を閉ざしてしまいます。ジュリエットは、読書会に隠された秘密を探り始めますが……。


GWも半ばに差し掛かりました。昨年は9日間という大型連休となったこともあり、この期間だけで10本という映画漬けのGWでしたが、今年はまだ、『ガーンジー島の読書会の秘密』の1本だけ。男子ごはんに時間をかけすぎているのかもしれません (^-^)ゞ
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14 コメント

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Unknown (すず)
2021-05-02 18:21:28
『ガーンジー島の読書会の秘密』
これ、面白そう!
どのような秘密が隠されているのだろう???

『風に立つライオン』は小倉昭和館で数年前に観ました。
もっと前だったかもしれませんが...
良い映画でしたよね。
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Unknown (Duke)
2021-05-02 18:57:31
すずさん、こんばんは〜 (^-^)ゞ
『ガーンジー島の読書会の秘密』、ミステリアスで面白かく、あと味もよかったです。
機会があればご覧になってくださいね。
『風に立つライオン』もいい映画でした。
さだまさしさんと交流のあった長崎大学熱帯医学研究所からケニアに派遣された医師、柴田紘一郎がモデルなのだそうですね。
母国を遠く離れ、海外で現地の人々のために尽力される方々には、心を揺さぶられるような感動を覚えます。
中村哲医師もそうでしたね。
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韓国ドラマ (chorus-kazeアッコ)
2021-05-02 19:40:05
こんばんは。
「シグナル」は韓国ドラマが元になっていますね。
随分前に観ました。
亡くなっている刑事と、実は子供の時に
接点があったことが後にわかる
犯罪捜査官だったかの若い男性と
夜11時過ぎぐらいになると過去とつながる無線機で
犯罪の解決に導かれていく、ありえない設定だけど
非常に面白いドラマだったのでよく覚えています。
韓国ドラマは、発想が面白いドラマが
いっぱいあってハマります。
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re:韓国ドラマ (Duke)
2021-05-02 21:39:19
chorus-kazeアッコさん、こんばんは〜(*^^*)
『シグナル』は元々韓国のドラマなんだそうですね。
過去と未来が交錯してハラハラさせられたり、発想豊かで楽しいドラマでした。
劇場版もおもしろそうですね。
機会があったら是非観たいと思っています〜♪
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そうなのです (すず)
2021-05-03 00:02:28
実は「風に立つライオン」は、さだまさしさんの原作を先に読みました。
その本の中で、モデルになった長崎の医師の方についても、触れていました。
仰る通り、中村医師にも通じるところがありますね。
今のコロナ禍で必死に人命救助にあたっている医師や看護師の皆さんもそうですが...
本当に有難いことです。
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Unknown (GRI)
2021-05-03 07:11:27
GWに入りましたが、コロナであちこち出かける気になれないので、家で録りだめた映画やドラマを観てます。
私はアクションものがメインですが、「風に立つライオン」は以前観ました。
「MERU」は知りませんでした。 興味深々なんで探してみます。
「NOMADLAND」は今話題の映画ですね・・・ 1年後のWOWOWに期待です (^。^)
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re:そうなのです (Duke)
2021-05-03 07:57:13
すずさん、おはようございます (^-^)ゞ
原作を先に読まれたのですね。
それだと尚のこと、感動もひとしおでしょうね。
私は小説を読んでおらず、予備知識ゼロで観たのですが、それでもグイグイ惹きつけられるものがありました。

そうですね。
出口の見えないコロナ禍で、必死で医療を支えておられる皆さまにも心から感謝しています。
そうした方々の献身や努力を無にしないためにも、一人ひとりの意識・行動が大切ですね。
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Unknown (Duke)
2021-05-03 08:05:25
GRIさん、おはようございます(^^♪
去年もそうでしたが、私もどこにも出かけないGWを過ごしています。
『MERU』、素晴らしかったです。
まったく登山をやらない私でも、大感動の1本でした。
『ノマドランド』は、起承転結といったストーリー性はないので、好みは分かれる映画だと思います。
厳しくも美しい大自然の描写を含めて、私は好きでした~♪
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ノマドランド (hirorin)
2021-05-03 12:48:48
私も見たいんですが、近場の映画館では変な時間帯しかやってなくて~
多分、あんまりこの辺で需要がない?
見に行きたいです。
「ガンジー島の~」も見たいですね。見たい映画はどれも遠方まで行かないと見に行けないものばかり。
近くても京都なんです。
でも行けないし~
早くコロナ収まって欲しいです。
7月に滋賀県に劇団四季が来る予定なんですが、それもどうなるんだろうと心配です。
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re:ノマドランド (Duke)
2021-05-03 16:20:48
hirorinさん、こんにちは~ (^-^)ゞ
『ノマドランド』は、フランシス・マクドーマンドの抑制のきいた演技が印象的でした。
というか、マクドーマンドも他の出演者も演じている風ではなく、淡々と日常を過ごしているように感じられました。
役者さんは二人だけで、ほかは全て実際のノマドだなんて信じられません。
『読書会の秘密』は、アマゾン・プライムで観ましたよ。
近ごろは、けっこう早い時期にAmazonやU-NEXTなどに配信されますね~ヽ(^o^)丿

劇団四季、いいですね~
『歌の架け橋』は、九州でも各地で公演が行われるのですが、佐賀と福岡だけ来ないんですよ(笑)
コロナ次第で中止になるところも出てくるかもしれませんね。
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