ルイガノ旅日記

あちこち出かけた場所で目にとまったもの、
心惹かれたものを紹介しています。
よかったらおつきあい下さい。

フレディもしくは三教街 ~ ロシア租界にて

2018年01月13日 | 日記
親しい友人たち4人で上海ツアーに出かけた妻が、旧租界地区の写真を撮ってきました。『租界』とは19世紀後半から20世紀前半、上海や天津、漢口など中国の主要な貿易港に設けられた外国人居留地です。上海では外灘、漢口では江灘と呼ばれますが、英語では一律に、「堤防・海岸通り・埠頭」などを意味する「The Bund(バンド)」と総称されます。


私たちも10年近く前に上海・蘇州には行ったのですが、上海の代表的な観光スポットである外灘には、何故かこのとき立ち寄らなかったし、旅行中を通してほとんど雨模様で、景色もあまり楽しめなかったので、上海の記憶がないんですよね


バンド対岸の新しい上海市街。


19世紀半ばのアヘン戦争以降締結された南京条約や天津条約などに基づいて開港した中国(清)各地の港には、イギリス、フランス、アメリカ、オーストリア、ドイツや日本などが競って進出。これら列強が中国植民地化の拠点とした租界(バンド)は、清朝政府の支配が及ばない完全な治外法権エリアでした。行政・商業の中心として発展したこれらの都市には、領事館などの官庁や銀行、貿易関係に従事する人々が暮らしていたほか、新天地を求めてやってくる人や何らかの事情で祖国を逃れてここに住み着く人も多かったそうです。
『バンド』と聞いて思い出すのは、さだまさしの『フレディもしくは三教街~ロシア租界にて~』。さだまさしの曲の中でも、一番好きな曲のひとつです (^-^)ゞ

フレディもしくは三教街ーロシア租界にて
フレディ あなたと出会ったのは漢口
揚子江沿いのバンドで あなたは人力車夫を止めた
フレディ 二人で初めて行ったレストラン
三教街を抜けて フランス租界へとランデブー

あの頃私が一番好きだった
三教街のケーキ屋を覚えてる?
ヘイゼルウッドのおじいさんの なんて深くて蒼い目
いつでもパイプをくゆらせて
アームチェアで新聞をひろげてた
フレディ あなたも 年老いたらきっと
あんなすてきなおじいさんになると思ってたの
本当に思ってたの


フレディ それから レンガ焼きのパン屋の
ボンコのおばあさんの掃除好きなこと
フレディ 夕暮れの鐘に十字切って
ポプラの枯葉に埋もれた
あの人は一枚の絵だった

本当はあなたと私のためにも
教会の鐘の声は響くはずだった
けれどもそんな夢のすべても
あなたさえも奪ったのは
燃えあがる紅い炎の中を 飛び交う戦闘機

フレディ 私は ずっとあなたの側で
あなたはすてきなおじいさんになっていたはずだった

フレディ あなたと出会ったのは漢口


この詩の舞台になったのは上海ではなく、イギリス、フランス、ドイツ、ロシア、そして日本の租界が置かれた漢口(ハンカオ)です。お互い祖国を離れて租界で暮らす、異邦人同士の若い二人が主人公。いつしか二人の間に芽生えた淡い恋の思い出を今はいない恋人に語りかけるように、情感ゆたかに描かれています。この詩は、母親である佐田喜代子さんの漢口での体験をモチーフに、さだまさしが創作したものだそうです。
石造りの洋館が立ち並ぶバンドは、中国の地方都市に忽然と現れたヨーロッパ。各国の文化や日常がそのまま持ち込まれ、列強各国が隣りあわせる国際色ゆたかなエリアだったのでしょう。ちなみに、当時のロシア租界にはナチスの迫害を逃れてきたユダヤ人が多数暮らしており、歌詞に出てくる「三教街」とは、同じ地区にロシア正教、キリスト教、ユダヤ教という三つの教えが静かに共存していたことから名付けられたのだそうです。そんなバンドに思いを馳せながら、『フレディもしくは三教街~ロシア租界にて~』を何度も聴きなおしました (^-^)ゞ

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お気に入り文房具

2018年01月08日 | お気に入り
日記を書き始めて、かれこれ十年になります。それまでは何度チャレンジしても長続きしなかったのですが、五年日記を始めた妻に触発されて、まずは一年日記を2・3年、その後、三年日記、五年日記と続き、とうとう昨年末で5年目を書き終えました。新しい日記をどんな形にするか迷っていたのですが、暦が改まって四日後、ようやくイメージが定まったので、黒崎井筒屋の文具コーナーに行ってきました。ここは、いろんな文房具が充実していて、あれこれ見て回って長居するのがとっても楽しい場所なんです。
新旧ダイアリー揃い踏み~♪


今年からは、日々の出来事や感想を書き留める、いわゆる「日記」ではなく、様々なイベントなどを項目別に「記録」する備忘録のような形にすることにしました。ページを1枚ごとに管理でき、手軽に扱えるA5の20穴ファイルノート。メーカーもさまざま、表紙やファイルの種類もいろいろでしたが、革の手触りの良さに惹かれて、maruman Giurisを選びました (^-^)ゞ

ちなみに日記を書くときは、このパーカー ソネットを使うことが多いです。この万年筆は、20数年前、出張で3ヶ月ほど滞在した米国ニューメキシコ州アルバカーキで、妻とお揃い(色違いです)で購入しました。日本製よりもペン先が太い外国製万年筆にしては、かなり細く仕上がっていて、ノートや手帳にも書きこみやすいので重宝しています(^。^)

小倉のクエストでは、こんなものも買いました。サクラクレパスの多機能ペン、ボールサイン4*1。シャープペンシルと4色ボールペンの組みあわせなんですが、手にしてみるとその軽さは驚くほど。ボール径0.4mmと細く、それでいて水性ゲルインクで書き味なめらか。しかも、1,000円(税抜き)と、多機能ペンとしては価格も良心的 ヽ(^o^)丿


一緒に写っているのは、旅行のメモに使っている手帳です。これまで旅行中は、長さ10cm程度の短くて携帯に便利なボールペンを一緒に持ち歩いていたのですが、やはり短いと使いづらいし、1色では何かと不自由。というわけで、手帳にピッタリのボールサイン、即行でこれに決めました (^-^)ゞ


新しい筆記具やノートを選ぶときのわくわく感、いいですね。新しいファイルノート、新しいボールサインを加えて、気持ちも新たに2018年をスタートしたいと思います。

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フレンチ ビストロ Yukio’n toko

2018年01月07日 | 食べ歩き
妻が親しい友人たちと上海に新年会に出かけた二日目の夜、珍しくひとりでワインを飲みに出かけました。予約しておいたのは、以前ランチで訪問したことがある、旦過市場の入口近くのYukio’n toko(ゆきおんとこ)。今回こそはと、飲む気満々で電車で出かけたのですが、予約時間まで少し時間があったので、西小倉駅で降りてまずは小倉城へ。


小倉城城内の八坂神社大鳥居(この奥が正門)と東楼門。


正面から見た拝殿。三が日にはおよそ15万人が新春祈願に訪れた八坂神社ですが、この日は参拝客もちらほら。


このアングルだと、複雑な屋根の造形がよくわかりますね。


お城のような外観の祖霊殿。いわゆる納骨堂だそうです(左は東楼門)。


その後、クエストで本を読んだり、文房具を選んだりしているうちに予約時刻になったので、Yukio’n tokoにGo!
前回はお昼でしたし、なにしろ車だったので飲めなかったのですが、ワインに合いそうなメニューの数々が印象に残っていました。次の機会には是非、ワインを飲みながら食事してみたいと思ってたんです


鶏ナンコツのアーリオオーリオ。この日の付き出しです。


砂肝とハツのコンフィ。想像どおり、赤ワインにぴったりでした(^。^)


雌鶏白レバーのムース。食べかけで失礼(^^;)


その日のメニューやお勧めの品は、カウンター上部の黒板で確認します。


カウンターの後ろにはワインラックがあって、ボトルを注文する場合は、ここで好きなワインを選ぶようです。私はボトルではなく、「この日のお宝ワイン」のサンタアリシア(チリ)を、グラスで4杯おかわりしましたo(^-^)o


前回の記事でも載せましたが、余計なコストを抑えて良心価格でワインや料理を提供するという、お店のポリシー。常連さんが多いのも納得です(^。^)


この日の「鮮魚のブイヤベース」のメインはスズキで、そのほかホタテやエビ、イカ、ハマグリなど。魚介のダシが効いて美味しかった〜♫


次に頼んだのは、牛レバーのソテー。


添えられた野菜とタマネギのソースが、濃厚ねっとりの牛レバーとベストマッチ。

この後もう少し、魚介系の料理を頼みたかったのですが、ここでギブアップ。レバーのソテーがこんなボリュームだとは思わなかったなぁ……(^^;

この日、私は2番目だったのですが、その後もカップルやグループ、親子連れや職場の同僚などが次々に来店。6時半くらいには、カウンターもテーブル席もほぼ満席になりました。美味しい料理やワインをリーズナブルな価格で提供しているので、やはり人気があるんでしょうね。

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ユキオントコビストロ / 旦過駅平和通駅小倉駅

夜総合点★★★☆☆ 3.5

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久留米ラーメン ぼたもち

2018年01月06日 | 食べ歩き
若い頃から無類のラーメン好きで、「ラーメン一日3食、連続1週間でも大丈夫」と豪語していましたが、年をとるにつれ、ラーメンよりもうどんを食べることが多くなりました。とは言え、やはりラーメンが食べたい日もしばしばで、今回は若松区高須の「久留米ラーメン ぼたもち」へ。
大きな海苔と煮卵をトッピングした『のりたまラーメン』


九州ラーメンとしてはちょっと太めの麺に、濃厚な白濁スープが絡んで美味しいです。


食べて飲んで過ごした年末年始。順調に体重も増え続け、人間がひと回り大きくなりました (^-^)ゞ 心機一転、今週末はスポーツクラブでしっかり汗を流し、カロリー消費に努めたいと思います

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ぼたもちラーメン / 本城駅折尾駅

昼総合点★★★☆☆ 3.5

コメント (2)
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米寿のお祝い

2018年01月03日 | 日記
若い頃から旅行や写真が好きだった母。誰にでも優しくて、面倒見が良かった母。そんな母も、いつのまにやら88歳。ステーションホテル小倉の祇園で米寿のお祝いをしました。姪が子供を連れて東京から帰省したので、4世代揃って賑やかで楽しい食事会になりました (^-^)ゞ


とこぶしや鮎、あん肝などの先付。


金箔入りの椀物。


肉厚でしっかりした味わいが感じられたふぐ刺し。


ねっとりした食感の海老芋だんごとステーキ。




子供には、一部特別メニューが用意されていました。


白子入り茶碗蒸し。


カニの酢の物。さっぱりした酸味で、酢っぱいものが苦手な私でも、美味しく食べられました。


締めの鯛茶漬け。


デザートは、煮リンゴと水羊羹。


米寿記念に、母が使いやすそうなビデオデッキをみんなでプレゼント(この場では目録だけ)しました。好きな韓流ドラマを心置きなく楽しんでほしいです。写真は、姪(母にとっては孫)が用意していたアートフラワー。子供(曾孫)と一緒に選んだそうです。


母からも、私たち全員にサプライズプレゼント。ふかふかのスポーツタオルには、それぞれのネームが刺繍されていましたよ(^_-)


米寿は母の人生の通過点。これからもずっと元気で、誰にでも優しい母でいてほしいと思います。

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