ルイガノ旅日記

あちこち出かけた場所で目にとまったもの、
心惹かれたものを紹介しています。
よかったらおつきあい下さい。

角島大橋~エメラルドグリーンの海を渡る

2020年06月19日 | 山口
最後まで自粛要請の対象となっていた首都圏1都3県と北海道の間の移動が、本日をもって全国的に解禁されましたね。福岡県でも、北九州市(民)に対する3つの自粛・休業要請(①県内外への不要不急の外出、②イベントの開催、③接待を伴う飲食店・ライブハウスの営業)が解除されることとなりました。振り返れば3月以降、自粛生活が長く続きましたが、ようやくひとつの区切りを迎えたと言っていいでしょう。気を緩めるということでは決してないけれど、これからは少しずつ活動範囲を広げていきたいと思います。
という訳で、…………ずいぶん遅くなってしまいましたが、新型コロナウイルス感染拡大のため中断していた、3月中旬の山口県長門湯本温泉の記事の続きです。(過去記事:久しぶりの山口〜瑠璃光寺&別府弁天池長門湯本温泉『界 長門』


長門湯本温泉二日目の朝(3月14日)、目が覚めると外はしとしと雨。いつ頃この雨が上がるかちょっと心配な天候でした。
早く回復することを祈りつつ、午前中はホテルでゆっくりすることに決め、まだ暗いうちから朝風呂へ…………。この日も運よく誰もいない一番風呂で、とろとろつるんのアルカリ温泉をひとり占め。ホテルは満室だったのですが、なぜか風呂では他の客と顔を合わせることが殆どありませんでした。


朝食は、ブリの照り焼きや烏賊しゅうまい、仙崎蒲鉾など。長門市の仙崎は、山口県では下関漁港に次ぐ水揚げ高を誇る漁業の町で、美味しい蒲鉾の産地としても知られています。
朝の食卓でも、山口県最後の桶職人と言われる坂村晃氏の桶が使われていました。 


出来たてのおぼろ豆腐は、とろっとした舌ざわり。


味つけは塩だけとシンプルですが、まろやかで旨みがあって美味しかったです。森の栄養が流れ込む油谷湾の海水を原料とした「百姓の塩(長門市油谷 百姓庵)」が使われていました。


朝食が終わるころには雨も上がり、次第に空が明るくなってきました。山の谷間に朝霧が立ち込めています。
この後、ウグイスの声を間近に聴きながら、山裾あたりをぶらぶら散策。警戒心が強く普段は藪の中で暮らしているため、なかなか目にすることがないウグイスですが、この日は何度も姿を見せてくれました。長門湯本のウグイスは人懐っこいのかもしれません (^-^)ゞ


ホテルに戻り、おみやげものを探しました。やはり、山口ならではの夏みかん、柚子やだいだいなど、柑橘を使ったものが多いですね。


夏みかんの皮を砂糖漬けにしたもの。子どもの頃、よく母が作ってくれたおやつを思い出しました。


大阪の老舗文房具店 和気文具が、「手にとって旅に出たくなるようなノート」をコンセプトに作ったTRAVELER'S notebook。星野リゾートバージョンがあるんですね。


私も1年前に黒崎のクエストで購入し、この日も携えていたのでちょっと嬉しい気分に…………。


リフィルの使い方の一例が添えられていました。絵心のある人が旅の思い出を綴るのにぴったりのノートですね。汚い字を乱雑に羅列しただけの私のノートとは大違いです (^-^)ゞ


心配した天候も回復し、チェックアウトする頃には急速に雲が切れてきましたので、予定どおり角島大橋に立ち寄ることにしました。
角島大橋は全長1780メートル。エメラルドグリーンの海を渡って本州と角島を結んでいます。2000年(平成12年)の開通以来、多くの観光客を魅了してきました。


角島大橋を正面に。左の丘は角島展望台です。


なだらかなアップダウン、緩やかな曲線を描く白い角島大橋。
トリップアドバイザー社の「旅行者の口コミで選ぶ、日本の橋ランキング」で、角島大橋は沖縄県の伊良部大橋、古宇利大橋と並んでトップ3の常連ですが、2015年、2017年は全長3540メートルの伊良部大橋を押さえて堂々の1位に輝きました(これ以降のデータは見当たりませんでした)。


海士ケ瀬戸(あまがせと:本州と角島の間の海)と角島大橋のモニュメント。


白い砂浜が、西長門リゾートホテル(写真左のオレンジ色の屋根)まで続いています。


海の青さに、白い灯台がひと際くっきり。


お土産をいくつか買って帰りました。


だいだいや夏みかんの皮をスライスしてシロップに漬け込んだもの。


こちらは界 長門ではなく、山口市で買った御堀堂の外郎。山口の外郎は、米粉ではなくわらび粉が使われているため、食感がモチッとして弾力があります。甘さもほんのりと上品。真空パックもありますが、お勧めは生。日持ちしないのが難点ですが、断然おいしいです。


3月の中下旬から新型コロナウイルスの感染拡大が深刻となり、この旅行を最後にわが家は自粛生活に入りました。新型コロナの波に揉まれながら過ごした3ヶ月。ようやく新たなフェーズを迎えた日に合わせるかのように、今夕18時、いよいよプロ野球がセパ両リーグ同時開幕を迎えましたね。期間が大幅に短縮された中での120試合。選手の皆さんにはハードなペナントレースになりそうですが、けがや故障、コロナ感染に十分注意して、最後まで熱いプレーで日本を沸かせてほしいと思います。
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たまにはテイクアウトで~福鑫源(ふうしんげん)

2020年06月15日 | 日記
東京都や福岡県を含め、ほぼ全面的に外出自粛要請が解除されていますね。19日からは、都道府県をまたぐ移動自粛についても緩和される見通しです。ところが福岡県は、北九州在住者に限り「当分の間、県内外を問わず不要不急の外出を控える」よう要請しています。自主的に自粛は続けているので影響はないんですけどね。ただ、北九州だけ特別扱いというのがちょっと寂しいなぁ…………。


そんな訳で、家族の集まりもお店ではなく、妻の実家で台湾料理をテイクアウト。美味しい台湾家庭料理を比較的リーズナブルに提供する「福鑫源(ふうしんげん」という店で、コロナ以前から店内飲食だけではなく、ときどきテイクアウトでも利用していました。


かに玉あんかけは卵ふわふわ。やはりプロの技はひと味違いますね~


シャキシャキした歯ごたえが好きで、ほぼ毎回頼んでいる青菜炒め。絶妙な塩加減と旨み…………まさに「いい塩梅」です。


野菜やエビ、ウズラやふくろ茸に餡が絡んで美味しい八宝菜。


油淋鶏(ユー リン チー)、パリパリに揚げたチキンに香味ソースがよく合いました。


私も、スパークリングワインとそのおつまみとして、きゅうりとベーコン・チーズのコロコロサラダを作って持っていきました。今回は2度目なのですが、クリームチーズとミニトマトを増やして、ベーコンとトマトだけではなく、きゅうりもオリーブオイルで炒めたバージョンアップ版。前回も悪くなかったのですが、こちらの方が更にワインに合わせやすかったような気がします。


これは甥が作ったアボカドのディップ、ワカモレ。メキシコ料理のサルサの一種で、アボカドやタマネギ、トマトにライムなどを加えて作ります。青唐辛子などを追加すれば、よりスパイシーに。わさびなどでアレンジしても美味しそうですね。


チーズたっぷりのピザにワカモレをトッピング。クセになる美味しさでした。そのうち自分で作ってみよう~♪


家族で賑やかに楽しんだあと、家に帰って飲みなおし。ひとしきり焼酎を飲んだ後、バーボンのロックで締めました。この夜でハーパー飲み尽くしです (^-^)ゞ


今日と明日は梅雨の中休み。気温もそれほどは上がらず、適度な風が吹いたので、この時期にしては過ごしやすい一日でした。サボテンや多肉植物も、心地よい風に吹かれ、日差しをたっぷり浴びて元気そうです~♪
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週末は男子ごはん~青梗菜と豚肉のオイスター炒め&ほうれん草の豚バラ巻き

2020年06月12日 | 男子ごはん
きのうの夜、都庁とレインボーブリッジのライトアップが虹色に戻りました。やはり「赤」よりも「虹」の方が落ち着きますね。
北九州市でも昨日は新たな感染者が確認されず、20日ぶりの「ゼロ」となりました。まだまだ安心はできませんが、少しホッとするニュースでした。若戸大橋には虹色より赤の方が似合いますが………… (^-^)ゞ


さて、今週の男子ごはんはこちらです。先週に引き続き、スパークリングワインに合いそうなおつまみを探しました。
《きゅうりとベーコン・チーズのコロコロサラダ》
きゅうりと角切りにしたベーコンとクリームチーズ、トマトを合わせたサラダです。きゅうりとワインって、一見ミスマッチですよね。私も最初はそう思いましたが、「家ワイン」によると、きゅうりにチーズを合わせると、途端にワインに合う料理に変身するのだそうです。
この日のスパークリングワインは、Renaissance 🇫🇷


プロセスチーズがなかったのでクリームチーズに変更。ベーコンと一緒に炒めたミニトマトをトッピングし、粗挽き胡椒とオリーブオイルをたっぷりかけると………あら不思議、きゅうりとワインがピタッとハマりました🍾


《青梗菜と豚肉のオイスター炒め》
こちらは、ニンニクの香りが食欲を誘う青梗菜と豚肉のオイスター炒めです。(アサヒビール「おつまみレシピ」より)
お酒は、焼酎のロックにしました。


オイスターソースが効いているので、お酒が進みます。わが家の居酒屋メニューに追加したいひと品でしたヽ(^o^)丿


《ほうれん草の豚バラロール》
レンジでチンしたほうれん草1把をぎっしり豚バラで巻きあげ、全体に片栗粉をまぶして胡麻油でこんがり焼きます。豚バラ巻きは、塩・胡椒・酒で味つけしました。(mogunaレシピより)


その上にとろっと濃厚な卵ソースをかけてでき上がり。卵ソースは、長ネギのみじん切りを胡麻油で炒め、卵・酒・醤油・砂糖・和風だしを合わせて、トロトロになるまで弱火で温めて作ります。長ネギのみじん切りをたっぷり入れた方が食感がよくなり、自然な甘みが増して美味しくなりました。
豚バラでほうれん草を巻いたり、片栗粉をまぶしたり、初めての卵ソースを作ったり………私にとってはちょっと荷が重く、これくらいが今の私の精いっぱいだと思います(^^;;


《しらすピーマン+》
こちらは、いつものしらすピーマンにホタテを追加してみました。ん~、それなりに美味しい…………(笑)


《赤の他人丼》
料理コラムニストの山本ゆりさんが投稿した「サバ缶で赤の他人丼」がネットで話題になっています。サバ缶と卵で「赤の他人」……ネーミングがいいですね。思わずふふっと笑ってしまいました。
しかも、レンジだけの3ステップでできる簡単レシピ。たまたま私の非常用おつまみ、サバの水煮缶が残っていたのでさっそく作ってみました。卵の熱の加え方が難しかったものの、案外美味しかったです〜


いつもならストレートで飲む〆のウイスキー、この日はロックで……。


週に二日、月曜と木曜は休肝日に決めています。週末たっぷり飲んだ後の月曜日は比較的楽に抜けるのですが、週末を控えた木曜はちょっと辛いのが本音です。それだけに金曜日は待ち遠しく、朝の目覚めから気分も快調。美味しく楽しい週末が始まります(笑)
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若松南海岸通り

2020年06月11日 | 北九州
紫陽花で知られる高塔山山頂からの眺め。この日は少しもやっとしていましたが、視程のよい日は、本州と九州を結ぶ関門橋やお隣の山口県の山々(うっすらとシルエットが見えています)まで見渡すことができます。
全長2.1kmの若戸大橋は、開通した昭和37年(1962年)時点では東洋一の吊り橋と言われていました。若戸大橋の「赤」は北九州市のシンボルとなっています。



高塔山には河童退治の言い伝えがあります。
その昔、この辺り一帯には性質(たち)の悪い河童が暴れまわって人々を苦しめていました。それを伝え聞いた堂丸総学という山伏が、石の地蔵に釘を打ち込んで、悪い河童を地中に封じ込めたという伝説で、北九州出身の作家 火野葦平が「石と釘」という小説に残しています。


河童を封じ込めた石の地蔵を祀ったお堂。


これが河童地蔵(正式名は「虚空蔵菩薩」)です。


総学が河童を封じ込めるために、地蔵の背中に打ち込んだクギ。



高塔山を降りて次に向かったのは、洞海湾に面した南海岸通り。石畳の遊歩道には、船を繋留するボラードや鎖、船の錨などをモチーフにしたフェンスが設置され、港らしい雰囲気が感じられます。周辺には大正から昭和初期にかけてのレトロな建物が残されており、ここから見る若戸大橋は、私が一番好きな北九州の風景のひとつです。


そんなレトロな建築物のひとつ、赤煉瓦が印象的な旧古河鉱業若松ビル。


洞海湾にせり出すウッドデッキ。この日は気温も上がり蒸し暑い日だったので誰もいませんが、普段はベンチでひと休みする人も見かけます。


こちらは、明治38年(1905年)に建築された若松石炭会館。1階には天然酵母のクロワッサンで知られる三日月屋本店が入っています。クロワッサンだけではなくソフトクリームやサンデーも人気で、春先から秋にかけての週末は、アイス片手に遊歩道沿いのベンチで寛ぐ人をよく見かけます。


南海岸通りとは少し離れますが、国道495号線を北に歩いて若戸大橋を過ぎたあたり、恵比須市場の裏手にある丸窓天ぷら店。古くからの人気店で、私も若松に来たときには必ず立ち寄ります。


予約した時間まで少し間があったので聞いてみると、5月21日のNHK小さな旅「赤い橋の町に生きて~北九州市 若戸大橋~」で紹介されたこともあって、近ごろますますお客さんが増えているそうです。


白身魚のすり身を揚げた天ぷらは、食感ふわふわ。揚げたての美味しさはまた格別です。


すり身だけの「シロ」と「キクラゲ」を5個ずつ、計10個がわが家の定番。揚げたてを頬張りながら飲むビールの旨いことと言ったら…………(^^♪


丸窓の近くの饅頭屋さん池田屋でも買って帰りました。(こちらは私ではなく妻と母、姉のおやつ用です)


中でも「石垣餅」が美味しかったそうな…………(笑)


九州北部はもちろん、関東甲信・北陸・東北南部まで一気に梅雨入りしましたね。去年は東海から東北南部にかけては平年より若干早い6月上旬、九州北部と中国・四国は6月下旬と異様に遅い梅雨入りだったことを思えば、おおむね順当なのかもしれません。
わが家ではきのう、この夏初めてエアコンを使いました。今後はますます湿度・気温ともに高くなる一方ですし、マスクを着ける機会も多いですから、熱中症に気を付けて過ごしたいですね。
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高塔山の紫陽花

2020年06月10日 | 北九州
全国的に蒸し暑い日が続いていますね。九州でも昨日は、いくつかの地点で最高気温が35℃を越える猛暑日となりました。


明日以降しばらくは雨がちな日が続きそうなので、若松区にある高塔山にあじさいを見に行ってきました。


高塔山は福岡県でも有数のあじさいの名所で、7万株を越えるあじさいが植栽されています。


例年この時期には若松あじさい祭りが行われ、県内各地から大勢の人が訪れるのですが、新型コロナ感染拡大防止のため今年は中止となりました。
あじさい祭りに合わせて行われていた草刈りや清掃も中止となったため、今年は雑草が多くやや趣にかけるところがあるかもしれませんが、それでも一輪一輪のあじさいはハッとするほどきれいです。


こちらは淡いブルーのガクアジサイ。中央の両性花が咲くさまは、玉がはじけているように見えます。


こちらはまだ開く前の状態です。丸くて堅いつぼみがぎっしり。


高塔山にはガクアジサイの種類が多いのが特徴です。このガクアジサイの装飾花は可愛らしい八重咲で、周囲だけではなく中央にも花(ガク)をつけていました。
ちなみに、西洋アジサイの花言葉が「移り気」とか「高慢」であるのに対して、ガクアジサイの花言葉は「謙虚」。同じあじさいでもずいぶん違うものですね(笑)


赤くて小さな花が集まったように見えるピンクアナベル。


長く尖った形の柏葉あじさい。おそらく、スノークイーンと言う品種だと思います。白い装飾花の下に見えるもわもわっとした部分が両性花です。


同じ柏葉あじさいの仲間ですが、装飾花が八重咲きでした。こちらはスノーフレークと言います。


たくさんの蝶がひらひら舞っていました。なかなか撮らせてもらえませんでしたが、かろうじてこれだけ………… (^-^)ゞ


今日は西日本を中心に梅雨前線が北上したため、北部九州を通り越して、中国・近畿・東海地方が梅雨入りしました。今のところ北九州では、梅雨入り前とは思えないような濃い青空が広がっていますが、おそらく夜半には雨が降り始め、明日には平年より6日遅れの入梅となる見込みです。
気象庁の3カ月予報によれば、今年の梅雨は気温が高く曇りや雨の日が多いとされています。じめっとした典型的な梅雨の天気になりそうですから、熱中症には注意が必要ですね。
コメント (4)
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