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鱧餅粉揚げと松茸の薄葛仕立て椀

長月に入り 祇園畑中の二晩目の夕ご飯は菊酒でスタート。


季節感溢れる先付けは湯葉豆腐。
作り方はよく分りませんが濃厚な味! 海老もプリン!



今日のお椀は秋の味覚 鱧餅粉揚げと松茸の薄葛仕立てです。
お椀の中には新銀杏も入った日本の秋!

うっすらと浮いた油に鱧のコクが感じられる一品。



9月に入ったからでしょうか 蓋物(蒸し物)が登場しました。

甘鯛の湯葉蒸し。
暖かな銀餡にぶぶあられが京都らしさを演出してました。



〆のお食事は鱧御飯。
祇園祭に始まる鱧の季節もいよいよ最後。
実山椒のピリリとした味が名残の鱧を引き立てます。

御飯に混ぜてあるのは十六島(※)海苔。



※十六島と書いて「うっぷるい」と読みます。
「うっぷるい」って聞くとアイヌ語の地名=北海道を連想しますが 島根県の地名でそこの漁港で採れる海苔が十六島海苔。
この地名について少しだけ調べてみましたが 『出雲風土記』などで「於豆振」(オツフリ)と出てくる古い地名が 訛って「十六島」(ウップルイ)に転化した等諸説あるようです。
いずれにしても アイヌ語や古代朝鮮語の地名が入り乱れて存在(残って)いることから考えても かつて誰かが云ってた「単一民族国家」なんてお笑いですね!
 詳しくは十六島・ウップルイなどを。。。

ところで 島根県って難読地名が多いですね~
鉄道系では木次(きすき) 亀嵩(かめだけ) 江津(ごうつ) 秋鹿町(あいかまち) 遥堪(ようかん)あたりが有名ですが 地名でも… 邑生.苧町.五十猛.未明.都治.日脚.周布.刺鹿などが続々 。。。正解は↓














正解; おう.おまち.いそたけ.ほのか.つち.ひなし.すふ.さつか
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上御霊神社から下鴨神社へ

「茶洛」さんのワラビ餅をいただいて 鞍馬口を東に進み 堀川・烏丸を越えて行き当たったのが上御霊神社。 正式には「御霊神社」と呼びます。



このお社は『早良親王や井上内親王、橘逸勢、吉備真備など、非業の死を遂げた人々を祀る神社。鳥居近くには「応仁の乱発祥の地」の碑がある。5月18日に催される御霊祭は、京都でも最も古い祭りといわれ、約400年前に後陽成天皇御寄進の御牛車や御輿3基なども渡御する』そうです。(JRおでかけネットより)

平安の時代から朝廷の保護を受けてきたというだけあって 境内は広く近所の人たちも団扇片手に涼を取っていました。私も近所の人に混じって一服。 

この神社の鳥居の手前にある石碑が『応仁の乱勃発地』
後の案内によれば「文正二(一四六七)年正月十八日早朝この付近すなわち上御霊神社の森の合戦から応仁の乱ははじまった。十七日の夜、畠山政長は自邸を焼いて一族や奈良の成身院光宣らと兵約二千を率いて、ここに布陣し翌十八日は終日激しい戦いが続いた。義就方には朝倉孝景ついで山名宗全が加勢した。しかし政長方にはたのみの細川勝元がこの段階では動かず、まる一日の合戦ののち、政長方が敗退した。これが応仁の乱の最初の合戦である」


(誰か見てた人がいるんですね! きっと

上御霊神社で一服の後 賀茂川を目指して鞍馬口通を東へ進みます。
出雲路橋を渡ると もうすぐそこは下鴨神社。

普段ならここで「賀茂みたらし茶屋」でお団子をいただくところですが 先ほどワラビ餅を食べたばっかりですので断念!

自転車を停め 御手洗(水舎)で清め境内へ進みます。



お札には『水神守護 鴨社大炊殿』とありました。

下鴨神社の本殿は桧皮葺で東西の二棟が国宝に指定されていますが 畏れ多いということでしょうか 我々一般の参拝者は建物を眺めることも出来ません。

写真は祝詞屋(のりとや)と呼ばれる普段お祓いを受ける時に昇殿する建物と その手前にある弊殿(へいでん)に 干支の守り神といわれる言社(ことしゃ) さらに手前の中門の屋根が連なる様。



因みにこの言社は 中門の内側、幣殿の前に建てられていて 写真では手前に2つの社が見えていますが 全部で7つの社で構成されています。
それぞれに奉られている神様の名前が書かれていますが 「中身」はみんな大国主命です。

大国主命は7つの名前を持っており 名前ごとに祀られているので7つの社になっているといわれます。
でもなんで十二支なのに7つなんですかね?
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おろし蕎麦 @かね井

大仙院を後に智恵光院通を下り 鞍馬口の「かね井」さんに来ました。

時刻は12時少し前。実は大仙院の場所(入口)が分らず 少々ロスタイムがあってこの時間になってしまいました。
土曜日ということもあって 「おそらく並ぶんだろうなぁ…」と思いながら通を下ってくると ??誰もいない!♪
恐る恐る暖簾をくぐりましたが店内にも誰もいない Lucky! 

早速 一番奥の縁側に近い席に陣取って一休み。。。
何方かのブログにも書かれていましたが「かね井」さんはご夫婦二人で切り盛りしているので ひょっとすると忘れられてるのでは??と思うくらい時間がユックリと過ぎていきます。 



まずは蕎麦茶を一杯いただきながらお品書きを眺めていると プ~ンと蚊の羽音?が。。。
蚊遣りの煙も見えてはいましたが 風向きによっては効かない連中もいるらしいです。。。 

昼日中ではありますし 猛暑ってこともあるので お酒は控えめに。。。
あてはいつもの山葵の輪切りにお醤油をたらしたのと 甘めの白味噌に蕎麦の粒々が入り 杉板でコンガリ焼かれた蕎麦味噌を肴にエビスを一本いただきました。



いよいよお蕎麦♪ 今日は昨日に続いて「おろし蕎麦」にしました。
こちらでは鮫皮のおろしで自分で山葵を摺りながら蕎麦を待ちます。 

あたかも お習字の時に墨を摺りながら気持ちを落ち着けるのと似ていますね♪

「精神統一」ができた頃 お蕎麦が運ばれ 後は一気呵成に手繰ります。



あ~幸せな時間。。。 

会計を済ませて洛中(当地=紫野は平安時代は葬送の地でした)へ戻ろうと自転車を一漕ぎしたところで「茶洛」さんのご主人が暇そうに外を眺めていました。

「茶洛」といえば行列のできる「ワラビ餅」で有名な「あそこ」です。 「かね井」さんの店内でも平日は出前をお願いできるのですが 土日は先方も忙しいらしく断念していた矢先の渡りに舟!
「中でも食べられます?」「狭いですが ええですよ!」 



このプルプルとした食感! 暑気払いには最高かも!? 
 (写真は前回「かね井」さんで撮影したもので 器は違います。)
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大徳寺 大仙院


釘抜地蔵で京都の庶民の信仰に触れた後は 「禅」の極致へと で移動。

現在は 名物和尚・尾関宗園(おぜきそうえん)のその豪快な説法で知られる大仙院ですが、「永正6年(1509年)に大徳寺76世住職古岳宗亘(こがくそうこう、大聖国師)によって創建された。現在22に及ぶ大徳寺塔頭中、北派本庵として最も尊重重視される名刹…大仙院の三世古径和尚は、豊臣秀吉の怒りにふれ加茂の河原で梟首された千利休の首を山内に持ち帰り手厚く葬った。また漬け物の「たくあん」を考案したとされる七世沢庵(たくあん)和尚が宮本武蔵に剣道の極意を教えた所としても有名」という由緒正しいお寺さん。(この項ウィキペディアより)

永正10年(1513年)に建立された国宝の方丈建築を踏みつけつつ 特別名勝・史跡に指定されている枯山水庭園を眺めました。
 (撮影禁止のため写真はWebから転載 雪が残ってます)
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釘抜地蔵

今回の京都旅行2日目(9/1)は 錦市場の近くで自転車を借りて市内サイクリング。 
 (ただ チョッと暑かったです~ 

柳馬場通を少し上がったところで自転車を借り 六角通を西へ。
堀川へ出たところを少し上がった三条会商店街を抜け千本通まで進み 後は今日の最初の目的地=大徳寺さんまで千本通を一路北へ向かいます。

上立売を過ぎたあたりで 前から気になっていた「釘抜地蔵」の門が見え 奥のほうへ近所のオジちゃん・オバちゃんたちが歩いていきます。

暑い中 小一時間走ってきたので ここで小休止。
門の脇で野菜を売ってたオジちゃんが「自転車ならそこの門の手前に停めときゃええよ~」 



東京で言えば巣鴨の「とげ抜き地蔵」にあたるのでしょう まだ陽射しがキツイにもかかわらず 結構なお年の善男善女がお参りにきています。
正しくは「石像寺」というそうですが お寺の案内書きによれば「弘法大師が弘仁10年(819)に開創し、本尊の石造地蔵菩薩像は種々の苦しみを抜き取ってくれるため、「苦抜地蔵」と呼ばれて厚い信仰を集め、いつしか「釘抜地蔵」の名で知られるようになりました(要旨)」とのこと。

左手の東屋風のところでは水が汲めるようになっていて 名水をもとめてポリタン持参で来る人もチラホラ。。。 



本堂手前の大きな釘抜のオブジェにも圧倒されましたが 念がこもっていそうなのがお堂のグルリに張り出された「絵馬」。
これが下の写真のとおり 絵じゃなくて本物の釘抜と八寸釘が留めてある「絵馬」なんです。 

相当の年代物から 平成19年産のものがズラっと並ぶ様は圧巻!



ここで疑問に思ったのが「八寸釘」!!
関東で丑の刻参りなんかで藁人形を打ち込むのは「五寸釘」と相場が決まっているのですが こちらはなんで八寸?? 

疑問に思ってウィキペディアなどでも調べたのですが 「釘」の謂れは書かれてますが なぜ「八寸」かは???

どなたかご存知の方がいたら教えてください。
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