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晩秋の恵みの信州フレンチ

東京は、一昨日の寒さがウソのような2日続きの快晴!
朝から、爽やかな青空が広がっています。

写真は、白馬のホテルのイベント「晩秋の恵みの信州フレンチ」の、まずは Amuse-Bouche から
手前から、「清水牧場バッカスのグージェール ブルゴーニュ風」。
「グージェール」は、ブルゴーニュ地方の料理で、チーズを練り込んだ生地で焼く、一口サイズのシューで、北アルプスの山麓でチーズ造りに励む「清水牧場」の長期熟成硬質チーズ=「バッカス」を使った濃厚な味でした。

その奥は、「自家菜園のバターナッツ南瓜のムースとコンソメジュレ」。南瓜の自然な甘さが活きていました。
次の「池田町の野菜とオリーブの畑」の赤カブは、お隣の池田町で取れたものだそうで、生産者の方も招かれていました。
畑に見立てられたオリーブのディップが美味しい♪

カブの葉っぱと奥のグラスに掛ってて、チョッと見難いけど、串に刺してあるのが「信州産ジビエのパテと干し柿のブロシェット」。
パクっと一口サイズですが、余韻のある深い味わい
最後のグラスにスッと立っているのは、「軽く燻した信州サーモンとアニス風味のクリームのコルネ」。
グラスで台になっている ゴマもまた美味しいんです♪

これらにあわせるワインは、小布施シュトゥルム2011
ウィーンでは搾りたて葡萄ジュースが発酵を始めたばかりのにごった甘いホイリゲを特別にシュトゥルムと呼びます。
小布施のホイリゲは、シャンパン製法の瓶内2次醗酵による甘口の微発泡ワイン。
酵母・葡萄などの成分がボトルに沈殿していることが特徴で、フレッシュなリンゴジュースを思わせるような香り、含むと甘酸っぱくてジューシーな味わいが口中で弾けます。

次のお皿は 仏産フォアグラのテリーヌ
信州林檎とパン ド エピスのガトー仕立て
合わせたワインが、Domaine Meyer-FonneGevurztraminer Grand cru ゲヴェルツトラミネール グラン クリュ。
このワインがホントに美味しい 
お代りをして 後のチーズまで取っておきました 

お魚料理は、富山産平目とオマール海老のキャベツ包み シャンパーニュソース 信州産茸のピュレと共に

ナイフを入れて 中のオマールが見えるようにしてみました。 こちらも富山湾で平目を獲っている漁師さんも招かれて一緒にいただきました。
ワインはChateauneuf du Pape'10 シャトーヌフ デュ パプ。

ローヌ地方南部のこのワイン。 出荷される97%が赤ワインということで、私も白は初めて!
アルコールの高めのようなスッキリとした飲み口の スパイシーなワインでした。

お肉のお皿は、仏産の真鴨のサルミ 里芋のクロケットと蕎麦の実のリゾットを添えて

「サルミ」とは、香ばしく焼いた野鳥のガラと香味野菜にワインとフォンを加えて煮出し、さらにバターを加え、骨の中のエキスを押し潰すようにしながら漉したソースですが、とっても濃厚!
蕎麦の実のリゾットも、先日「にこら」さんでいただいたリゾットを彷彿とさせるおいしさ 
ワインは Saint-Emilion grand cru Chateau Maro de Saint Amant '08
サンテミリオンらしい、豊かなこくとまろやかさが感じられる、深いルビーの様な色合いのワイン。
タンニンは穏やかで、紫味があまり感じられません。


この日のイベントは、日本のナチュラル・チーズの嚆矢ともいうべき「フェルミエ」の代表の本間るみ子さんもお招きしてのFromages Buffet もウリの一つ 
本間さん自らがサービスしてくれる(奥の後ろ姿)カウンターにはチーズだけでも10種類!も並んでいます。
これに合わせるワインも6種類! とっても全部は飲みきれません。
小布施のプリムールC2011 を試してみました。「プリムール」は「初めての」または「一番目の」を意味するフランス語ですが、シュトゥルムの発泡が無いような感じで、チーズにはこちらの方が合わせやすいように感じました。

お皿の奥の、信州林檎にレンジでトロトロに加熱したカマンベールや、手でクルクルっと丸めたブルーチーズなどが盛り沢山!


もう お腹がはち切れるほどいただいたはずですが、同席した方のお誘いでロビーに場所を移して、スイス産のDezaley (デザレ)という日本にはほとんど輸入されていない貴重なワイン(白)もご相伴にあずかったりした楽しい一夜でした。


翌朝 散歩に出ると 白馬槍は手前の山の影で見えませんでしたが、杓子や白馬の上の方はすっかり冬の装い。

イベントの数日前には 里の方でも湿雪が降ったそうです。
今シーズンのスキーを楽しみに白馬を後にしました。

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