平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

クイズヘキサゴン 夏のSP

2008年09月18日 | バラエティ・報道
★南紀白浜の夏合宿
 島田紳介という人は時代を的確に捉えていますね。
 さんまさんはひたすら笑いを追及するのに対し、紳介さんは時代にメッセージを贈る。
 昨日のヘキサゴンもそうだった。

 まずはヘキサゴンマネー。
 クイズに答えた順番で与えられるヘキサゴンマネーが違う。
 一番早く答えた人には一番多い金額。
 そしてお金がなくてはバスにも乗れない。
 これは現代のお金社会の象徴。
 クイズに一番に答えた人が得をするいうのは学歴社会の象徴。
 こうして紳介さんは現代の日本社会の本質をえぐり出す。

 そして同時にこんなメッセージも贈る。
 らくだと河童、スザンヌと上地さんの「これ何ですか?」の旅。
 彼らは土地の人の善意で様々な物をもらう。
 これはお金万能を否定するメッセージ。
 今までヘキサゴンマネーで描いてきたことの反対のメッセージ。
 お金がなくても善意で何かを得ることができるのだ。

 こんなメッセージもある。
 海釣り、川釣り対決。
 つるのさんは見釣りで沢山のかさごを獲れたのに、ラサール石井さんの釣れた鮎はゼロ。
 ラサールさんは学歴で優れていても自然に立ち向かった時は無力。
 逆につるのさんはテストの成績は悪いかもしれないが、仲間に魚を持って帰ることが出来る。
 学力は万能ではないのだ。

 こんな現実を紳介さんはバラエティの中で描いている。
 深読みのし過ぎだろうか?

★あらゆるバラエティを詰め込んだ内容
 今回のヘキサゴンは単なるクイズ番組ではない。あらゆるバラエティの要素を詰め込んでいる。
 海釣りは「いきなり黄金伝説」
 料理対決は「料理番組」
 スザンヌさんたちの旅は「旅番組」
 上地さんの逆ドッキリはもちろん「ドッキリ番組」
 そして告白クイズは「ねるとん」
 ラストの小島よしおさんたちの歌は「歌番組」
 これだけ詰め込めば面白くないわけがない。
 恐るべし島田紳介である。

★告白タイムは人間性が現れる。
 告白クイズの告白。
 男性陣が誰を選びどう相手を口説くかも興味深いが、女性陣の返事には頭の良さが現れる。
 無下に断ってはイメージダウンに繋がりかねない。
 今回一番人気だったのは安田美沙子さんだったが、ラサールさんに言った「アッキーナと間違えたから」という断り方はなかなか。
 野久保さんを受け入れた麻木さんの「日本中を敵にまわす」もいい答え。
 意外だったのはフジワラ・原西さんの告白に涙した赤井さん。予想外のリアクションだ。
 いずれにしてもこれはタレントさんの人間性を浮き彫りにする怖ろしい企画だ。

※追記
 紳介さんの時代へのメッセージは「アブラゼミ♂♀」の歌にも。
 『自分たちアブラゼミに比べたら人間に生まれたことはどんなに幸せか』
 この歌詞の内容は秋葉原連続殺傷事件の加藤容疑者へのメッセージではないか?
 「ブサイクだから自棄になる?アブラゼミと比べてみろ。そんなことで自棄になるな」
 とこの歌詞は言っている様に思える。


 ヘキサゴン 冬の京都SPの記事はこちら


コメント
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