平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

福田首相辞任を考える

2008年09月02日 | 事件・出来事
ねじれの重圧 孤立の首相、力尽きた(朝日新聞) - goo ニュース

★辞任の理由
 今回の辞任劇。
 感情レベルでは『ブチ切れ』なんでしょうね。
 臨時国会の開催日を含めて自分の意が通らないイライラ。これでキレた。

 でも戦略レベルでは大したもの。
 これから行われる自民党総裁選。
 麻生太郎か小池百合子か。はたまた予想もしなかった第三の人物?
 絶対盛り上がる。民主党はかすむ。
 昨年の福田内閣発足時の支持率は50%余だったから、麻生さん、小池さんであればそれ以上。
 これで解散総選挙をやれば、自民党に勝ち目は出てくる。
 麻生太郎、小池百合子、小沢一郎
 この三人で誰が首相にふさわしいかと問われれば迷いますからね。

 個人的には一回民主党に政権をとってもらって、政と官の癒着の膿を全部出してもらいたいと思うけれど。
・自民党は財源がないと言っているが、本当にそうなのか?その検証。
・癒着のない所での生活者重視の予算配分。
 これからのことは民主党の政権下なら出来る。
 官僚の抵抗があって中途半端な結果に終わるかもしれないが問題提起はなされる。
 自民党政権下では自浄は望めない。
 なぜなら年金問題、道路の無駄使い問題など自民党から提起された問題はひとつもなかったから。

 一方、民主党も小沢さん以外に人材がいないのが情けない。
 総理候補と言えば、次々と名前が出て来るのが自民党。
 でも民主党は小沢さんしかいない。菅さん、鳩山さんでは???
 いっそのこと長妻さんあたりが登場してくれると期待が持てるのだが。

★福田内閣とは何だったのか?
 いいことの種まきはやったと思いますよ。
 道路特定財源の一般財源化、消費者庁、渡辺行革大臣の公務員制度改革。
 しかし育てていくことが出来なかった。
 官僚の抵抗に遭い、どんどん骨抜きにされそう。

 これは何かと言われれば、福田さんの政治力のなさ。
 野党や官僚、自民党の反対勢力……これらを政治力で調整して、撒いた種を実りあるものにしていくことが出来なかった。
 福田さんは有能な政策通であったが、政治力を駆使して政策を実現していくタイプではなかった。

 この政治力という点で麻生さん、小池さん、小沢さんを見ると、剛腕・小沢さんが一歩抜きんでているが、小沢さんの政治力は旧来型のもの。
 小泉さんの時の様に国民の人気を背景にして、麻生さん、小池さんが案外やってくれるかもしれない。
 その他のことは別として『道路を作る予算を太陽光発電など環境にやさしいインフラに使う』という小池百合子さんの主張は僕は支持します。
 環境問題もそうですが、日本は石油エネルギーに頼らないでエネルギーを自給できる国を目指すべきだと思います。


コメント
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