平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

キサラギ

2008年09月03日 | 邦画
★キャストが小栗旬、ユースケ・サンタマリア、小出恵介、塚地武雅、香川照之。
 ワクワクしてくる。このメンバーで何をやってくれるのか?

 やるのは何と『自殺したアイドル如月ミキの一周忌追悼会』。
 ファンサイトで知り合った5人が一同に会する。
 彼らのハンドルネームは、家元、オダユージ、スネーク、安男、イチゴ娘。
 いよいよ何をやってくれるのか楽しみになってくる。
 あのイケメン・小栗さんが家元?
 ユースケさんがオダユージ?「踊る」のパロディか?
 あの名優・香川さんがイチゴ娘って?

★物語はアイドルのオフ会から推理ドラマに発展していく。
 すなわち如月ミキは自殺したのではなく殺された。犯人はこの5人の中にいる。

 物語の舞台はオフ会の会場であるペントハウスの中だけで、カメラが外に出ることはない。
 舞台劇を見ている様。
 派手な映像もなく役者さんの演技とせりふの面白さだけで引っ張っていかなくてはならない。
 そしてその試みが成功している。
 見事なシナリオだ。

★ネタバレになるので書かないが、以下の断片を組み立てていくとある真相が浮かび上がってくる。
 それはジグソーパズルで一枚の絵が出てくるのと同じ。
 真相の断片とは
・ゴキブリ
・アロマキャンドル
・ヘアヌード写真集
・200通のファンレター
・ママレモン
・地震
・人気キャラクター・ラッキーチャッピーの容器
 これらが原因で如月ミキは死んだ。
 さあ、この断片を組み合わせて皆さんはどの様な真相を想像されるだろうか?
 実に驚くべき事実が浮かび上がる。

 驚くべきと言えば、家元、オダユージ、スネーク、安男、イチゴ娘それぞれにも秘密がある。
 彼らは如月ミキの単なる1ファンではない。
 人間という者は表面だけでは分からない。
 それぞれに裏の顔があり、さらにもう一皮剥くと別の顔がある。

★エンディングはある意味、如月ミキの死の真相より衝撃・笑撃!
 何しろあのイケメン小栗さんが、歌う如月ミキの映像に合わせてアキバ系のフリで踊るのだから。
 ユースケさんも、真澄ちゃんの小出さんも、名優・香川さんも踊る。
 5人の中でアキバ系のフリが似合うのは塚地さんぐらい。
 この意外性!!

 ともかく意外性に溢れたこの作品。
 絶妙のせりふのやりとりによる笑いと意外性を満喫したい方はこの作品をぜひ見ましょう。


コメント
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