平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

ガリレオ SP

2008年10月05日 | 推理・サスペンスドラマ
 通常、推理小説は 
1.犯人のとった行動(トリックも含む) 
2.動機
 から犯罪が解明される。
 「相棒-劇場版-」でもチェスが暗号だとわかった右京さんは「では次に動機の方から考えてみましょう」と言う。
 
 だが「ガリレオ」は違う。
 湯川準教授(福山雅治)は犯人のとった行動(=トリック)にしか興味を示さない。
 動機については皆無だ。
 それは湯川が数字の世界に住む物理学者で『人間』というものに全く興味を持たない人物だから。
 彼の発する言葉は限られている。
 「実に面白い」「悪いアイデアではない」「仮説から実証へ」。
 「愛」や「憎しみ」といった言葉は湯川の口から聞くことはない。
 面白い人物設定だ。
 それが作品の特徴になっている。

 またそれが湯川という人間への謎にもなっている。
 彼はどの様な人生を過ごして人間の心に興味を示さない様になってしまったのか?
 彼は人間的な心を隠しているだけか?それとも失ってしまったのか?
 事件の謎と共に湯川自身が謎になっている。
 物語は1話完結方式だが、物語全体としては『湯川の謎』が貫いている。
 劇場版では『愛』が描かれるそうだが、湯川の謎は解明されるのであろうか?

※追記
 ちなみに僕は湯川がツンデレキャラであることを期待している。
 現に今回、塩野谷あかり(長澤まさみ)が超ビキニを見せると言った時は少し困った顔をしていたし、薫(柴咲コウ)に対する時も違う。
 恐らくは見られないだろうが、われわれは湯川のデレっとした顔を見たくてこの作品を見ているのかもしれない。

※追記
 20歳の湯川は三浦春馬さんが演じていた。
 三浦さんは福山さんの顔の系統だったんですね。

※追記
 今回は原作の「落下る」と「操縦る」を使っているらしい。
 「落下る」が団地から落ちた女性の話。
 「操縦る」の1エピソードだけで2時間作品を構成するのはきつかったのだろう。


コメント (2)
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