平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

ブラッディ・マンデイ

2008年10月14日 | 推理・サスペンスドラマ
 冒頭はセクハラ教師を懲らしめるために教師のパソコンにハッキング。
 教師の恥ずかしい映像を公開する主人公・高木藤丸(三浦春馬)。

★この作家さんは映像で描くということを知っている作家さんですね。
 通常なら「彼はすごいハッカーで云々」と説明する所、この描写で藤丸がどんなに人間かがわかる。

 映像重視の姿勢はハッキングのシーンでもそう。
 ロシアの軍事施設にハッキングする藤丸。
 そこで描かれるのが
 <軍事施設の通路を飛ぶ鷹(ファルコン)>
 これでハッキングしていることを描いている。
 これはなかなか斬新だ。
 その他の要素は『24』など海外ドラマを見ている人にはよくあるシーンだが、これは見たことがない。
 おまけにせりふがファルコンに掛けて表現されている。
 「ファルコンは飛んでいるか?」「ファルコンが獲物を捕まえれば」などなど。
 これが「ファルコンがハッキングしているか?」「ファルコンがハッキングに成功すれば」というせりふだったら味気ない。

★主人公の魅力
 藤丸の闘う動機も自然ですね。
 最初は関わることを避けていた藤丸。
 しかし父親の無実を証明するため、妹を助けるためといった動機で動き始める。
 個人的な理由からの行動だが、最後はテロの悲惨を目の当たりにして(結局は敵の予告・偽物だったが)闘う決意をした様子。

 藤丸が両刃の剣なのもいい。
 藤丸は味方にすれば心強いが、敵にまわれば怖ろしい。
 敵は藤丸の能力を逆利用して電力会社のハッキングをしようとした。
 今後も敵は藤丸を利用する作戦を考えているようだ。
 この様な両刃の剣の主人公の魅力。
 電力会社のハッキングをさせないために実は藤丸がジェイル(檻)を作っていたというひとひねりも見事だ。

★『24』ファンはニヤリとする。
 この作品、『24』ファンならニヤリとする。
 登場する公安の司令室はほとんど『24』のCTUの司令室。
 上官の執務室が二階でブラインドがあるのも同じ。
 おまけに分析官の女性がほとんど『24』のクロエ・オブライエン。
 上官に「どうなっている?」と聞かれて答えたせりふが「今、やっています」。
 まさにクロエのせりふだ。
 ウイルスで館内が閉鎖されるのは『24』シーズン3のミッシェルのシーン。

 その他、実は信じていた味方が敵だったなど『24』の要素が満載されている。
 この作家さん、『24』をよく研究されていますね。
 悪くいえばパクリですが。


コメント
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