平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

チーム・バチスタの栄光

2008年10月15日 | 推理・サスペンスドラマ
★もっとサスペンス溢れるミステリーかと思ったが、わりとほんわか。
 田口(伊藤淳史)のおじいちゃんがシャンプー使った話とかはいるのかな?
 おそらく本筋とは関係ないだろうしギャグにもなっていない。伏線だったらすごいけど。
 僕は土曜ワイドとかの2時間サスペンスものはあまり見ないんですけど、演出とか雰囲気は2時間サスペンスですね。
 フジテレビさんがやるのなら緊張感のあるもっと密度の濃い内容にしてほしかった。
 「白い巨塔」や「医龍」はそれぞれに人間ドラマがあったし1話から主人公が立っていた。今回は人物の上っ面を描いただけ。
 白鳥(仲村トオル)だけが何者かという点で興味を引く描かれ方をしていた。
 桐生(伊原剛志)の「人間は内臓の詰まった入れ物」発言も今や外科医の定番発言になってしまったしインパクトはない。

★主人公の描かれ方
 上っ面の描かれ方は主人公の田口もそうだ。
 田口は手術失敗の原因を調べ始めた手探りの段階で大きな葛藤を持つのは難しいのだろうけど、単なる<いい人>で終わってしまった。
 今後、この主人公をどう葛藤させていくんだろう?
 容疑者と思われるチーム・バチスタの人間ひとりひとりとの関わり→葛藤という感じになりそうだが、どこまで深く葛藤させられるか?
 今回、田口が葛藤したのは桐生だが「医者をやめないで下さい」ではやはり単なる<いい人>でしかない。
 同じ<いい人>でも「白い巨塔」の里見助教授は病院の威信と真実の間で葛藤したし、その結果自分の研究ができなくなり家族までも失われそうになってしまった。
 里見と田口をいっしょにするのは間違っているかもしれないが、あまりにも田口の描かれ方は上っ面過ぎる。
 「医者をやめないで下さい」という言葉も自分に何の責任も危害も及ばない善人の他人事の言葉だ。

 原作は映画にもなったエンタテインメント作品なんですよね。
 原作を読んでその描かれ方を比較・確認したい。


コメント
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