平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

篤姫 第40回「息子の出陣」

2008年10月06日 | 大河ドラマ・時代劇
★天璋院を中心にひとつになっていく大奥。
 今回で天璋院(宮崎あおい)を中心にした大奥が完成した様だ。
 滝山(稲森いずみ)は「ここを死に場所にする」という点で天璋院と一致。
 観行院(若村麻由美)は共に「祖母になる喜びと戸惑い」という点で一致。
 和宮(堀北真希)も「公武合体、日本国のためでなくひとりのおなごとして子を抱きたい」という点で一致。
 『居場所』『祖母』『おなご』……立場の違いによって様々だが、これらの言葉で天璋院と共感し合う和宮たち。
 おまけに孫の顔を見たいという点で天璋院は本寿院(高畑敦子)のことも理解。
 まだ多少のほころびはあるが、これで大奥はひとつになった。

 これは今後のドラマ作りの前振りである。
 大きな歴史の流れと闘って行く天璋院を中心とした大奥。
 このドラマ作りのためには大奥をそろそろひとつにしておかなければならない。

★大奥時間
 大奥の外では薩摩が長州と戦い、蛤御門の変。
 来週は薩長同盟が出来るらしい。
 いつの間に?
 歴史物語として展開が速すぎる。幕末のダイジェストを見ているかの様。
 まあ、これは大奥の視点で描かれているから仕方がないのでしょう。
 本格幕末モノを期待している人には物足りない?

★絵になる男・龍馬
 今回は帯刀(瑛太)と龍馬(玉木宏)が接近遭遇。
 「のだめ」以来の顔合わせ。
 しかし龍馬というのは絵になりますね。
 「懐の物は?」と問われて取りだした物は『拳銃』。
 屋敷にあがる時脱いだのは『ブーツ』。
 これで『国際法』の本も出してくれれば嬉しいのだが、ともかく龍馬はキャラとしては申し分ない。

★小道具
 今回は『でんでん太鼓』と『写真』の小道具の使い方が見事。
 天璋院、和宮、家茂(松田翔太)の3ショットで3人の気持ちがひとつになったことが一目でわかる。
 写真を撮って画面がセピアになる所なども効果的。
 和宮は自分を表現することが少ないが、作者はせりふでなく小道具で表現しようとしているのか?
 『鏡』『お守り』も和宮の気持ちを表す小道具だった。

※追記
 今回また魅力的なキャラがひとり。
 芸妓・お琴(原田夏希)。
 女の手練手管に通じている様でいていやらしくない。
 純情・帯刀を手玉に取ることなど簡単だろうが、一方で帯刀を魅力的な男として見ている。恋の対象として心動かされている。
 さてどうなるのか?
 帯刀にはお近さん(ともさかりえ)がいるのに。
 心の恋人<あの方>がいるのに。

 お琴が言ってた「怪しい男」って龍馬じゃなかったのね?
 ここはギャグにしてほしかったが、時間がなくてカットされたのか?


コメント (4)
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