平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

キャットストリート 最終話

2008年10月03日 | 学園・青春ドラマ
★「お前たちには足りないものがあるが人にないものを持っている。俺はそれを信じている」
 エル・リストンの森口(生瀬勝久)が卒業式の時に言った言葉。
 いい言葉ですね。
 恵都(谷村美月)たちだけでなく、すべての人に贈ってもいい言葉ではないでしょうか?
 人間には何かしら欠けているもの、足りないものがある。
 自分が他の人より劣っていると思ってこと、欠点と思っていることと言ってもいいかもしれない。
 でもそのことで悩んだり後ろ向きに生きる必要はない。
 それは恵都たちを見ればわかる。
 恵都は繊細で人とうまくつき合えないから演技で自分を表現する。
 浩一(勝地涼)は    〃      パソコンに向かうことが出来る。
 紅葉(黒川智花)は   〃      衣服で自分を表現しようとする。
 剛太(木村了)は    〃      ダンスで自分を表現しようとする。
 欠点はすなわち長所であり自分らしさであるわけだ。
 自分らしく生きることを見つけた彼らは卒業することが出来る。

★信じる。
 もうひとつの「俺は信じている」という言葉も含蓄がある。
 人に対する時、多くの言葉はいらない。
 「お前なら出来る」とただ信じてあげればいいのだ。
 このことはお父さん、お母さん、学校の先生、部下を持つ上司みんなに当てはまる。
 信じてあげれば人はいずれ自分の道を見出していく。

 信じるということでは監督(大友康平)の言葉もそうでしたね。
 撮影のすっぽかし。
 監督は恵都に言う。
 「お前はみんなの信頼を失った。信頼を回復するには十倍の努力が必要だ」
 人間関係とは「信じる・信じない」なんですよね。

 それは他人との関係だけでなく自分との関係でも。
 自分を信じられる人は強い。
 まっすぐに自分の道を歩んでいける。
 でも挫折・失敗した時など、時々自分を信じられなくなる時がある。
 そんな時はまわりの人間が「お前のことを信じてる」と言えばいい。

 この作品はこんなことを表現した青春ドラマだった。
 いい作品でした。

※追記
 恵都の父親(高橋ジョージ)が恵都にボーイフレンドが出来て喜ぶ所。
 僕も父親の目で恵都を見ていたから共感してしまう。

※追記
 鳥居みゆきさん。
 相変わらずの怪演だったが違和感なく見られた。
 いいアクセントになっていた。
 キャスティングが成功した例。


コメント
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