冒頭は緒形拳さんと大滝秀治さん。
重厚な演技対決。
同じ質問を何度も繰り返す大滝さんに誠実に穏やかに答える貞三(緒形拳)。
このやりとりだけで貞三がどんな人物かわかる。
さすが。
ただ貞三は穏やかだが、貞美(中井貴一)を勘当するなど心の中には嵐が吹いているんですよね。
★物語は今までの倉本作品の変奏。
<父と子の溝>
その象徴としての<都会と富良野>
この溝をどう埋めていくかがモチーフ。
ただこのモチーフに現代性があるかは疑問。
<父と子の溝>は重要なテーマであると思うが、倉本先生の言いたいことは「北の国から」で言い尽くされている気がする。
「やさしい時間」の穏やかさよりも「北の国から」の躍動の方が僕は好きだ。
純や螢と子供の様に戯れる五郎さんの方が共感できる。
五郎さんは北海道の大自然と格闘したが、今回は人工のガーデニングの庭との格闘になりそう。
そこだけでもモチーフの退化がある。
北海道からキタキツネはいなくなってしまった?
「北の国から」への思い入れが強過ぎるのだろうか?
★なお、今回のもうひとつのポイントは<死>。
貞美も貞三も死を目前にしている存在の様子。
彼らは今までの作品と違って<死>というテーマを背負っている。
死を前にして親子愛に目覚めるなんてドラマはありきたりで避けてほしいが、どうなるんでしょう?
倉本先生の死生観をきっちり描いてほしい。
「自分は生きること、死ぬことをこう考えているんだ」と。
そうすれば現代的な作品になると思う。
重厚な演技対決。
同じ質問を何度も繰り返す大滝さんに誠実に穏やかに答える貞三(緒形拳)。
このやりとりだけで貞三がどんな人物かわかる。
さすが。
ただ貞三は穏やかだが、貞美(中井貴一)を勘当するなど心の中には嵐が吹いているんですよね。
★物語は今までの倉本作品の変奏。
<父と子の溝>
その象徴としての<都会と富良野>
この溝をどう埋めていくかがモチーフ。
ただこのモチーフに現代性があるかは疑問。
<父と子の溝>は重要なテーマであると思うが、倉本先生の言いたいことは「北の国から」で言い尽くされている気がする。
「やさしい時間」の穏やかさよりも「北の国から」の躍動の方が僕は好きだ。
純や螢と子供の様に戯れる五郎さんの方が共感できる。
五郎さんは北海道の大自然と格闘したが、今回は人工のガーデニングの庭との格闘になりそう。
そこだけでもモチーフの退化がある。
北海道からキタキツネはいなくなってしまった?
「北の国から」への思い入れが強過ぎるのだろうか?
★なお、今回のもうひとつのポイントは<死>。
貞美も貞三も死を目前にしている存在の様子。
彼らは今までの作品と違って<死>というテーマを背負っている。
死を前にして親子愛に目覚めるなんてドラマはありきたりで避けてほしいが、どうなるんでしょう?
倉本先生の死生観をきっちり描いてほしい。
「自分は生きること、死ぬことをこう考えているんだ」と。
そうすれば現代的な作品になると思う。