平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

天地人 第23回「愛の兜」

2009年06月08日 | 大河ドラマ・時代劇
 「愛の兜」

 この作品の<義>について考えるのはやめようと思う。
 やはりよくわからない。
 上洛することが<義>? 
 現に秀吉(笹野高史)は景勝(北村一輝)の上洛を政治的に利用しようとしているわけだし、<上杉の誇り>もあったもんじゃない。結局は<妥協><屈服>で少しも<人として美しくない>。
 この上洛が兼続(妻夫木聡)の言う<愛>から出た行為ならわかる。
 民や家臣を戦禍に巻き込みたくないという<愛>ゆえの上洛。
 これなら筋が通る。

★自分にふさわしい一字を持つというのは大事なことですね。
 景勝の<義>、兼続の<愛>。
 自分の行動の道しるべであり、力の源。
 自分の心を強くするもの。
 価値観が多様化している現代では一字に自分を託すというのはなかなか難しいことですが、それを持てた人は幸せ。力強く生きていくことが出来る。

 しかし兼続の自分を示す言葉が<愛>だとは!
 人間にとって大事なことだとは思いますが、これを兜の前立てにして堂々と表明するのってかなり恥ずかしい。
 今で言えば<愛>と胸に書かれたTシャツを着て歩く様なもの。
 <愛染明王>や<愛宕神社>の<愛>ならまだいいんですけどね。

 しかし回想であったとおり<人が人を思う気持ち>が兼続を支えてきたのは確か。
 人は人に生きていく力を与えていくんですね。与え与えられて。
 兼続と彼をめぐる人達の関わり。
 このことを描き込んでいれば今回の愛の兜のシーンはもっとドラマティックになったはず。
 もったいない。

 いずれにしても今回が「天地人」という作品のひとつの区切り。前半の終了。
 次回以降<義>と<愛>の国の建設に向けて戦う兼続たちの姿が見られそうです。
 しかし予告を見る限り兼続は<愛>ゆえに大阪で浮気をしそう?浮気も<愛>のひとつか?

※追記
 <愛>の前に兼続が自分を現した言葉は母親に言われた<紅葉(もみじ)>。
 しかし<紅葉>の兜の前立ては格好悪い。

※追記
 そう言えば民主党の鳩山さんの自分を現す言葉は<友愛>でしたね。
 何も言葉を持たない麻生さんよりはいいと思うけど。


コメント (7)
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