「天下人の誘惑」
初音(長澤まさみ)を使うなど多少の強引さがあるが、一応合格点で65点ぐらいはつけられる。
何より兼続(妻夫木聡)が葛藤し戦っていますからね。
葛藤とは<秀吉に仕えるか否か>。戦いとは<秀吉との政治的戦い>。
主人公が迷い、葛藤しているからまわりの人間も動き始めるんですね。
初音は自分の存在が兼続を苦しめていることに悩み、幸村(城田優)も兼続の優しさにつけ込んでいることに悩む。
親友・石田三成(小栗旬)はそんな兼続に手を貸し、主君・景勝(北村一輝)は兼続を思いやる。
悩む主人公を中心にまわりが動き、物語が進行していく。
プロの脚本家さんに釈迦に説法だろうが、これが物語の基本。
ところがこれまでそれが出来ていない。
例えば前回。兼続は何に悩み、何と戦ったか?
都の政治に戸惑い、お涼(木村佳乃)に助けられただけだった。
今回の最後に兼続は<自分が秀吉の前で無礼を働いたら自分の首を差し出してほしい>と景勝に言ったが、死で解決することの是非は別の問題として、これぞ主人公。
まさに<命がけの戦い>をしている。お涼に助けられる様な<ぬるい戦い>をしていない。
さて来週。
今回は序盤戦で次回から本格的な戦いが始まるわけだが、果たしてどうなるか?
今までが腰砕けでしたからね、少し不安だが、見事に戦いを全うしてくれることを期待したい。
※追記
それにしても天下人が欲しがる兼続の優秀さって?
前田利家によれば「知略を持ち、人の懐に入る情を心得ている」と言う。
情の部分は三成や幸村たちが心を寄せたことで何となく描かれてきたが、知略の部分はほとんど描かれていない。
御館の乱では火に油を注いだだけ。
和漢の事柄に通じていることも今回初めて知らされた。
描き込みの浅さのツケがここに来てズン!とまわって来ている。
初音(長澤まさみ)を使うなど多少の強引さがあるが、一応合格点で65点ぐらいはつけられる。
何より兼続(妻夫木聡)が葛藤し戦っていますからね。
葛藤とは<秀吉に仕えるか否か>。戦いとは<秀吉との政治的戦い>。
主人公が迷い、葛藤しているからまわりの人間も動き始めるんですね。
初音は自分の存在が兼続を苦しめていることに悩み、幸村(城田優)も兼続の優しさにつけ込んでいることに悩む。
親友・石田三成(小栗旬)はそんな兼続に手を貸し、主君・景勝(北村一輝)は兼続を思いやる。
悩む主人公を中心にまわりが動き、物語が進行していく。
プロの脚本家さんに釈迦に説法だろうが、これが物語の基本。
ところがこれまでそれが出来ていない。
例えば前回。兼続は何に悩み、何と戦ったか?
都の政治に戸惑い、お涼(木村佳乃)に助けられただけだった。
今回の最後に兼続は<自分が秀吉の前で無礼を働いたら自分の首を差し出してほしい>と景勝に言ったが、死で解決することの是非は別の問題として、これぞ主人公。
まさに<命がけの戦い>をしている。お涼に助けられる様な<ぬるい戦い>をしていない。
さて来週。
今回は序盤戦で次回から本格的な戦いが始まるわけだが、果たしてどうなるか?
今までが腰砕けでしたからね、少し不安だが、見事に戦いを全うしてくれることを期待したい。
※追記
それにしても天下人が欲しがる兼続の優秀さって?
前田利家によれば「知略を持ち、人の懐に入る情を心得ている」と言う。
情の部分は三成や幸村たちが心を寄せたことで何となく描かれてきたが、知略の部分はほとんど描かれていない。
御館の乱では火に油を注いだだけ。
和漢の事柄に通じていることも今回初めて知らされた。
描き込みの浅さのツケがここに来てズン!とまわって来ている。