平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

BOSS 第9話

2009年06月12日 | 推理・サスペンスドラマ
「誰にも言えない…秘密の顔」

 おしゃれなのは次のシーンでしたね。
『大学の研究室で弟と話している西名亘(生瀬勝久)。
 もうこんなことはやめろと叫んでいる。
 そこへアリバイ確認のためにやって来る絵里子(天海祐希)と花形(溝端淳平)。
 絵理子たちが研究室に入って来ると西名の弟の姿はない』

 見ている者は当然西名弟がどこかに隠れていると思いますよね。
 当然、絵理子たちが帰った後に弟が戸棚から出て来るみたいな説明シーンが描かれると思う。
 しかしそういったシーンは出て来ない。
 見ている者はもやもや感を抱く。弟はどこに隠れていたのか? あるいはどこに逃げたのか?
 しかしそれがクライマックスの意外な犯人像に繋がっている。
 犯人がこうだったから、あのシーンで弟が消えたのかと視聴者は後で納得する。
 犯人像はある意味使い古されたもので意外性はありませんが、こういうシーンを挿入されると嬉しくなる。
 プロの技を見た感じ。

 その他絵理子が見破った<左利きのマウス>や<足を引きずらずに歩いていく犯人の防犯カメラの映像>も見事。
 こういうディティルが効いているから面白くなる。

 ただし刑事側の心情描写はイマイチですね。
 今回は花形にスポットライトを当てたのでしょうが、手錠をはめるのをためらう花形の葛藤がイマイチ伝わってこない。
 同じチームものの刑事ドラマ「ハンチョウ」なんかの方が刑事側の葛藤する心情がきっちり描けている。
 刑事側の心情をいかに描くかは刑事ドラマの今後の課題ですね。


コメント
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