平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

「デスパレートな妻たち」の深イイ言葉

2009年06月10日 | テレビドラマ(海外)
 「デスパレートな妻たち」のラストで毎回メアリー・アリスが語る言葉。
 複数のプロットで進行する物語をまとめる役割を果たしているが、なかなか奥が深い。
 そこで今回はこのメアリー・アリスの名言を抜粋。
 
 まずは<孤独>について

★人はいつも誰かを探している。
★人生には何かが欠けていて、人は欠けているものを埋めようとしている。
★人は相手に補い合うことを求める。それは手助けであり、安定であり、愛であり。
★人生は旅。旅には道連れが必要。
★人には十分な適応力があるが、孤独には弱い。
★誰もがヒーローに救われたいと思っている。

 スーザンら登場人物たちは常に人(=愛)を求めているんですね。
 たとえ裏切られて傷ついても、大喧嘩しても人を求めずにはいられない。
 「デスパレートな妻たち」の基調をなすテーマ。
 そして愛を求める行為はこんな言葉で表現される。

★愛は想像を絶する行動をさせる。

 これがこの作品の登場人物たちが過激な行動をとる理由。
 しかし彼女らは過激な行動ばかりをとっているわけではない。常にせめぎ合い、葛藤がある。
 彼らは現状を維持するため、ある時は自分を抑える。
 それが次の言葉。

★人の心には天使と悪魔がせめぎ合っている。悪魔の方に行かない様にするには思いやりが必要。
★人は心で欲するものを諦め、理性で我が身を律するのだ。
★抑圧と否認ばかりの人生。人は目の前のことに目をつむって生きていける生物。
★自分は彼がいなくても生きていける。今日の彼はいつもの彼じゃない。夫は私として幸せなんだ。
 みんな自分にそう言い続ける。自分を騙し続ける。

 愛を求めて、ある時は自分を抑え、ある時は自分を爆発させる。
 人が生きるとはこういうこと。
 これが「デスパレートな妻たち」という作品のテーマ。 
 その他にはこんな言葉が……。

★変えるべきはイメージでなくプライドなのだ。
★失くして手に入れたいものがわかる。
★一度信頼が壊れると元に戻れない。最終的に人は自分しか信じられなくなる。
★人生の半分はしがらみなの。
★人生は退屈だけでない。残酷なのだ。
★人は人生に意味を持たせるために努力する。それは子育てであったり恋愛であったり。でも傍観者であり続ける人もいる。

 「人生の半分はしがらみなの」という言葉はメアリー・アリスではなく確かリネットのせりふだったと思うが、実に深い。
 この作品ではさりげないせりふの中にも、ゾッとする様な深い言葉がある。


コメント
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