平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

東国原知事騒動を考える。

2009年06月25日 | 事件・出来事
東国原知事「総裁候補なら衆院選出馬」 本気?(産経新聞) - goo ニュース

 今回の東国原知事の出馬騒動。
 東国原知事のすごい戦略を感じる。
 
★ひとつは地方分権推進の大きな力。
 地方直轄補助金のことなど、全国知事会で全国知事が団結して地方からの声が大きな力になる様になったが、まだ足りない。
 しかし東国原知事が国政でそれなりの力を持つ様になったら、地方分権は大きく進むだろう。
 全国知事会の要求を自民党のマニュフェストにいれることも条件にしているわけだし。

★ふたつめはそこまでいかなくても、この一連のマスコミ報道で「地方分権がこの国の未来を作る」ということをアピールできること。
 はっきり言って現在の国主導の行政では限界が来ている。
 天下りを含めた中央官僚、利権政治家、その利権で恩恵を得る企業、このトライアングル構造は現状に合わなくなっている。弊害になっている。
 この構造を壊すのが<地方分権>だ。
 東国原知事らが地方分権を主張するのはそのため。
 そして今回の騒動はその地方分権の主張をそれなりに訴えた。

★この東国原知事騒動で見なくてはならないのは各政治家のリアクションだ。
 反対する政治家、面子が潰れたと言って怒る政治家はもはや弊害でしかない。
 反対する政治家は現在の利権を保つことしか考えない政治家、面子が潰れたと怒る政治家は面子しか考えない政治家だからだ。
 この国の未来に何が必要かを考えている政治家なら、少なくとも今回の東国原知事の提案について真面目に考えるべき。

★ただし今回の騒動はインパクトのあるウルトラCであるがゆえに、両刃の剣であることも知らねばならない。
 マスコミは麻生下ろしの政局絡みで面白おかしく報道し、その主張は「東国原知事の思い上がり」「支持してくれた県民を裏切るのか」というものになっている。
 これは東国原知事にとってはマイナス。
 東国原知事は<国政で力を持って地方自治を実現する>という自らの主張をもっと強くアピールすべき。

※追記
 今回の騒動について麻生さんは静観。
 別の言葉でいうとノーリアクション。
 総理ゆえに軽率な発言は避けているということだろうが、情況に対し何も判断できない麻生さんの体質をよく現していると思う。
 この騒動に対し早く手を打たないと、『鳩の乱』と同じことになりますよ、麻生さん。


コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする