平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

MR.BRAIN 第6話

2009年06月28日 | 推理・サスペンスドラマ
 第6話「変人脳科学者VS悲劇の多重人格トリック!!脳トレは嘘発見器!?」

★秋吉かなこ(仲間由紀恵)の悲劇が伝わってきていいドラマになっていましたね。
 演技を見破られて手錠を求めるかなこ。
 そんなかなこは言う。
 「閉じこめられるのは慣れているから」「本当は狂ってしまいたかったから」
 また警察に連行される時、かなこは立ち止まって言う。
 「空を見せてほしい」
 とても哀しい。
 
 かなこが殺人を持つ動機もうなずける。
 監禁犯はもとより、自分を見ている不審者がいるという訴えを聞いてくれなかった教師、自意識過剰と言っていっしょに帰ってくれなかった同級生。
 そんな教師と同級生はかなこが誘拐されると、悪びれず「かなこを救え」と叫び出す。
 動機はこうでなくてはならないですよね。
 <この情況なら自分も感じ事をしてしまったのではないか>
 そう視聴者に思わせるのがよく出来た説得力のある動機。

 今回はかなこが的確に描かれていていいドラマになってしました。
 演じられた仲間由紀恵さんも3つの人格を演じられて好演。
 特に俊介の迫力はなかなか。

★事件の解決方法はデジタルでしたね。
・プロファイリング
・監禁されていたかなこの唯一の情報源であったテレビの映像から次の被害者を割り出す。
・赤と青のフェイク。

 前週にやっていた平塚八兵衛とは正反対の解決方法。
 八兵衛は現場百回、ともかく歩いた。そして取り調べて落とした。
 しかし九十九(木村拓哉)や丹原(香川照之)は……。
 テレビの映像から次の被害者を割り出して、少しも足を使っていない。
 かなこが怪しいと思ったのも映像から。
 そしてかなこが多重人格でないという証明は、赤と青の<騙し>。取り調べで落とすということはない。
 「ガリレオ」もそうでしたが、現在の刑事には歩きまわることと犯人に対峙する人間力は必要ないのかもしれません。

※追記
 今週の和音(綾瀬はるか)は「九十九ーーーーーーーっ!」
 地下室に閉じこめられて金属バットを持って追いかける。
 こういう女優さん、好きです。

※追記
 林田(水嶋ヒロ)はかなり九十九に影響を受けている様ですね。
 俊介でもショウコでもかなこでもない”きれいなお姉さん”という感じの素のかなこを目撃した。
 これは右脳で思考をしている証拠。

※追記
 番組では少女誘拐・監禁という映像をストレートに見せましたね。
 その影響力は?
 テレビでこういう映像を見せられる様になったのだろうか?
 以前なら象徴的に語っていたはず。


コメント
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