平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

臨場 第8話 人間はウソをつくから面白い

2010年06月03日 | 推理・サスペンスドラマ
 今回の話はウソ。
 犯人が犯行を隠すためにつくウソ。
 人間関係を円滑にするためにつく社交辞令のウソ。「管理人さんがお父さんだったらいいのにね」
 犯人を知っていて、その人が捕まらないためにつく少年のウソ。「パパがママを殺した」
 母親が子供に心配をかけないようにつくウソ。「ママは何度でもよみがえる」
 そして倉石(内野聖陽)が少年のためにつくウソ。
 「お母さんは君がひとりで生きていけるかどうかを試しているんだ。君がひとりで生きていけるようになった時、お母さんは生き返る」

 まさに「生きている人間はウソをつくから面白い」ですね。
 そして、どんなウソでも信じれば、それは本当になる。
 ラストの少年の様に生きる力になる。
 話は逸れるが、宗教もそう。
 <イエス・キリストは復活した><最後の審判の日がやって来る>
 信じていない人には妄想・ウソだが、信じている人には真実だ。
 人間はこうやって不確かなものを信じて生きている。
 
 事件としては、犯人特定の根拠となるのが、<犯人逃走の際の足音の数>と<被害者の腕に残された圧迫痕>。
 それにしても<圧迫痕>から犯人が剣道をやっている人間であると見抜くとは!
 足音の件といい、少し強引な気もするが、ドラマで描きたいのは<少年の気持ち>。
 作劇で上手いのは、少年の絵。
 少年が描いた絵で、犯人が剣道をしていることや被害者の母親に靴を履かせた理由がわかる。
 見事な小道具になっている。


コメント
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