平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

ゲゲゲの女房 何だ、もう終わりか。面白かったなぁ

2010年09月11日 | ホームドラマ
 「何だ、もう終わりか。面白かったなぁ」
 このせりふに修平(風間杜夫)の人生が集約されていますね。
 雲のようにあっという間に流れていってしまった人生。
 しかし映画と芝居にかこまれて、老いても美女が好きで、なかなか面白かった人生。
 僕もこの様な心境で穏やかに死にたいものであります。
 サブタイトルもいい。
 「人生は活動写真のように」
 人生をどのように例えるか?
 これも自分の場合はどうだろう?と考えてみると深く生きられるような気がする。
 秋元康さんは美空ひばりさんの歌で「川の流れのように」と例えていたけど。

 話は少し逸れるが、人の一生とは自分のDNAを残すことではないかと考えている。
 それは子供を残すということだけではない。
 他のことでも可能だ。
 たとえば修平の芸術を作りたいという想いは茂(向井理)に引き継がれた。
 そして茂の漫画を読んだ読者達から同じ想いを持った人間が現れる。
 修平の想いはこうして引き継がれていく。
 あるいは「人生は屁のごとし」という修平の明言はきっと村井家にずっと語り継がれるだろう。
 茂の子孫達はこんな話を聞くに違いない。
 「昔、修平というご先祖様がいてね。修平さんはこう言ったんだ。『人生は屁のごとし。最初は大きな音をたてて現れるがだんだんに消えていく。それは嫌がられ、笑われるものかもしれないが、なかなかに面白い』」
 そして修平のこの言葉は、今回「ゲゲゲの女房」というテレビドラマで日本全国の人に知られることになった。
 修平のDNAは村井家の人々の中に生き、われわれの中にも生き続けていくのだ。
 人の人生とはかくのごとし。
 だから、どんなにちっぽけでもいい言葉を残したい。

※追記
 その他では水曜日の茂と布美枝(松下奈緒)の夫婦ゲンカが面白かった。
 「おや? おやおやおや?」
 「あら? あらあらあら?」
 見事な音の連なり。
 これだけで夫婦ゲンカが成立してしまうなんて。

※追記
 ベタだが、香水もいい小道具になっている。
 香水を隠していたことがこんな伏線になっていたとは。
 ただ香水を振りかけた理由は視聴者に十分に伝わっているので、葬式後の布美枝の「何かしてあげたかったんじゃないでしょうかね」という後説は必要ない気がするが。


コメント (4)
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