阿川佐和子さんは対談の名手である。
そんな阿川さんの対談をテレビで、映像として見られる。
土曜日、朝7時30分、TBS系(みのもんたさんの『サタデー、ズバッと!』の後)で放映されている『佐和子の朝』だ。
対談番組がテレビから消えて久しい。
『徹子の部屋』は健在だが、台本があって作られ過ぎている感じは否めない。
『笑っていいとも!』や『さんまのまんま』は、対談というよりはバラエティ。
僕が見たいのは、人間の隠れた本質をえぐりだすような対談番組。
それを満たしてくれるのが、『サワコの朝』だ。
さて、先週(10/29)に登場したのが、小説家の綿矢りささんだった。
「インストール」、芥川賞を獲った「 蹴りたい背中」でお馴染み。
まだ26歳。美人!
この綿矢さんに阿川さんが切り込む。
高校時代に書いた「インストール」については、「こういう(エッチな)ことを頭の中で考えていたの?」と訊き、「物静かな男性が好きで、そういう人といっしょにいると自分がしゃべってしまう」という綿矢さんの発言には、「現実にそういう男性がいたのかしら?」とズバリ!
綿矢さんが<美人作家>だと言われることには、「(実物を見て)ウソ? これが? と言われるのが嫌で、そういうわれるのって好きじゃないんです」といった発言を引き出す。
テレビに出ることになれていない、おそらくは内向的であろう作家にここまでしゃべらせてしまうとは大したもの。
まさに阿川マジックである。
ちょっと聞くと、かなり不躾な、ズケズケした感じのする質問だが、阿川さんの人となりがそれを感じさせない。
ユーモアもある。
「この作品を書いてから、なんて思ってると、どんどん年月が経って、結婚できなくなるわよ」などと自分をネタにして、笑わせる。
創作論については、高校時代の綿矢さんが「腐った食べ物は……」というモチーフで、作品を習作していたことに対して、阿川さんも自分のエッセイストとしての経験をもとに、こう同意する。
「たとえば、<野菜のナス>という題材を与えられたら、それについて面白おかしく原稿用紙に書けるようでないとプロの作家ではないと私も思っている」←なるほど!
というわけで、まさに縦横無尽に相手に切り込む阿川さんの対談。
休日の始まり、土曜日の朝に見るには、ちょうどいい深さの内容とユーモア。
テンションもこれくらいがいい。
ぜひ明日、朝の7時30分、ぜひご覧になって下さい。
そんな阿川さんの対談をテレビで、映像として見られる。
土曜日、朝7時30分、TBS系(みのもんたさんの『サタデー、ズバッと!』の後)で放映されている『佐和子の朝』だ。
対談番組がテレビから消えて久しい。
『徹子の部屋』は健在だが、台本があって作られ過ぎている感じは否めない。
『笑っていいとも!』や『さんまのまんま』は、対談というよりはバラエティ。
僕が見たいのは、人間の隠れた本質をえぐりだすような対談番組。
それを満たしてくれるのが、『サワコの朝』だ。
さて、先週(10/29)に登場したのが、小説家の綿矢りささんだった。
「インストール」、芥川賞を獲った「 蹴りたい背中」でお馴染み。
まだ26歳。美人!
この綿矢さんに阿川さんが切り込む。
高校時代に書いた「インストール」については、「こういう(エッチな)ことを頭の中で考えていたの?」と訊き、「物静かな男性が好きで、そういう人といっしょにいると自分がしゃべってしまう」という綿矢さんの発言には、「現実にそういう男性がいたのかしら?」とズバリ!
綿矢さんが<美人作家>だと言われることには、「(実物を見て)ウソ? これが? と言われるのが嫌で、そういうわれるのって好きじゃないんです」といった発言を引き出す。
テレビに出ることになれていない、おそらくは内向的であろう作家にここまでしゃべらせてしまうとは大したもの。
まさに阿川マジックである。
ちょっと聞くと、かなり不躾な、ズケズケした感じのする質問だが、阿川さんの人となりがそれを感じさせない。
ユーモアもある。
「この作品を書いてから、なんて思ってると、どんどん年月が経って、結婚できなくなるわよ」などと自分をネタにして、笑わせる。
創作論については、高校時代の綿矢さんが「腐った食べ物は……」というモチーフで、作品を習作していたことに対して、阿川さんも自分のエッセイストとしての経験をもとに、こう同意する。
「たとえば、<野菜のナス>という題材を与えられたら、それについて面白おかしく原稿用紙に書けるようでないとプロの作家ではないと私も思っている」←なるほど!
というわけで、まさに縦横無尽に相手に切り込む阿川さんの対談。
休日の始まり、土曜日の朝に見るには、ちょうどいい深さの内容とユーモア。
テンションもこれくらいがいい。
ぜひ明日、朝の7時30分、ぜひご覧になって下さい。