平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

Woman 第2話~望海、おかあさんと花火しようね。帰ったら花火しよう。

2013年07月13日 | ホームドラマ
 ドラマというのは<謎>なんですよね。
 たとえば、今回の望海(鈴木梨央)。
 観ている者には彼女の心の中がよくわからない。
 由季(臼田あさ美)の所に行って、旅行気分で喜んでいるかと思えば、急にふさぎ込む。
 そして、母・小春(満島ひかり)のもとに帰ろうとする。
 そこで視聴者は、なぜ望海がふさぎ込み、帰ろうとしたのかを考える。
 きっかけは「花火をいっしょにやろう」と由季の一家が盛り上がった時。
 その時、弟の陸(高橋來)は声をかけられたが、望海にはかけられなかった。
 その不公平が悲しくなったのか?
 あるいは髪を切られた時。
 由季の子供たちにからかわれて、怒り、悲しくなったのか?

 しかし、理由は他の所にあった。
 母・小春といっしょに花火をしようといった約束。
 その約束を破ってしまったことが悲しくて、小春に謝りたくて、望海は帰ろうとしたのだ。
 この<謎>が解明された時、視聴者は強い親子の絆を感じて涙し、家族ドラマを感じる。

 そして、今回は新たな<謎>が提示された。
 夫・青柳 信(小栗旬)が電車に飛び込んだ理由だ。
 それは梨を拾おうとしたわけではなく、痴漢で捕まって逃走しようとしたため?
 青柳 信は痴漢なのか? えん罪なのか?
 おそらく、この謎はこのドラマ全体を通して追及されるのだろう。
 ちょうど、同じ脚本の坂元裕二さんが書いた『それでも、生きていく』で、兄が子供を殺したかどうかをずっと描いていったように。

 人の心はすべて<謎>である。
 複雑で、時にとんでもない悪魔が住んでいたりして、さまざまな行動をとる。
 だからこそ、面白いし、ドラマが生まれる。


コメント (4)
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