平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

参議院選挙~自民党で本当にいいのか?②

2013年07月20日 | 事件・出来事
 昨日は自民党の経済政策について書きましたが、今回は『自民党の憲法改正草案』について。
 これはヤバイですね。
 経済政策については、先日も書いたとおり、得た富を富裕層だけで独占するのではなく、うまくトップダウンして庶民に下ろしてくれれば、まだOK。
 おそらくやらないと思いますが。(マザー・テレサのような人でない限り、人間、自分に不利益なことはやりたがらないものだと思うし)

 そして憲法改正草案。
 これは完全にダメでしょう!!!!!!

★一番まずいと思うのは、第二十一条の集会、結社および言論、出版の自由。
 自民党の憲法改正草案ではこう書かれている。

 第二十一条 
 集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由はこれを保障する。
 2 前項の規定にかかわらず、公益および公の秩序を害することを目的とした活動を行い、並びにそれを目的として結社することは、認められない。

 現憲法に新たな第二項はつけ加えられているわけだが、<公益および公の秩序を害することを目的とした活動を行い、並びにそれを目的として結社することは、認められない。>って。
 つまり<公益および公の秩序を害する>場合は、言論の自由は認められないというわけだ。デモも行えない。
 <公益および公の秩序を害する>と聞いて、真っ先に思い浮かぶのは、インターネットの世界だ。
 特に2ちゃんねる。
 これなんか真っ先に規制されそう。
 誰か(あるいは政府の人間のなりすまし)が、<公益および公の秩序を害する>書き込みをした場合、「では規制しましょう」となることは必定。
 おおげさと思われるかもしれないが、中国を例に取ってみればわかるとおり、権力者は自分に批判的な発言は規制したくてしょうがない。
 ここが突破されたら、どんどん好き放題やって来る。

 二次元のエロ画像とかもすぐに規制されそう。
 現に片山さつき議員とかは、ヤル気満々だし。

★憲法の前文の改定もヤバい。

 現行憲法では
『日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたつて自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。』

 一方、自民党憲法改正草案では
『日本国は、長い歴史と固有の文化を持ち、国民統合の象徴である天皇を戴く国家であって、国民主権の下、立法、行政及び司法の三権分立に基づいて統治される。』

 これは、緑の風の谷岡郁子代表が言っていることですが、現行憲法で『日本国民は』と書かれている所、改正草案では『日本国は』と書かれている。
 これを読み解けば、『国』の方が『国民』より上だということ。
 つまり、<国民のために国がある>のではなく、<国のために国民はある>という発想。
 言い換えれば、<国民はお国のために奉仕しなさい>という発想がその深層心理にある。

 こうなったら、たちまち<徴兵制>が復活だ。
 <国>の戦争遂行のために税金をいっぱい払いなさいということになる。

 まあ、これが杞憂であってくれればいいんですけど、過去の歴史を見る限り、権力者はいったん隙を見せればやりたい放題やってきますからね。
 だから、そんな権力者を縛るために憲法がある。

 まあ、そんな時代になった時は、おそらく僕は年齢的にこの世にいないからいいんですけど。
 でもね、国が国民より優先する時代が来てはいけないと思うんですよね。
 それに今度、戦争が起きたら、原子力発電所がターゲットにされ、最悪、核ミサイルが飛び交って人類滅亡ですよ。

 自民党の憲法改正草案が、どうしてこのような形になるのかまったく理解出来ない。


コメント
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