小春(満島ひかり)と紗千(田中裕子)、今回本音でぶつかりあったことはよかったんでしょうね。
ピアノのこと、入院のこと、これらを話すことで少しはお互いのことを理解することが出来た。
紗千には許せなかったことだったが、小春には「ピアノより将棋が好きだった」し、「病院のお化けが怖かった」り、それなりの理由があったのだ。
そして、ふたりの対立の本質、父親のこと。
小春は、自分を必死に育ててくれた大好きな父親を「ダメな人」と否定して、捨てていった紗千のことが許せない。
一方、紗千は夫に暴力を振るわれていて、逃げ出したらしい。
これらの本音を共有できただけでも意味がある。
それに、どんな言葉よりも気持ちを的確に伝えるものがある。
今回の場合は<浴衣>だ。
紗千は子供の頃の小春の浴衣を捨てずに持っていた。
惰性で持っていただけかもしれないが、しっかりと洗濯されており、心の片隅にまだ小春がいる証拠だ。
<ちくわのチャーハン>も昔の母と子の記憶をよみがえらせた。
だから、最後の小春のせりふ。
「ありがとうございました。チャーハンおいしかったです、植杉さん」
「浴衣もらっていい?」「うん、いいよ」
<植杉さん>とまだ距離はあるが、今回の本音のぶつけ合いで、小春と紗千の距離は少し縮まった。
今まで、否定し、心の奥底に封印していた<母親の子に対する気持ち><子が母親を求める気持ち>が解放された。
おそらく、ふたりはこれから<母親>という点で、理解し合っていくのだろう。
最後に植杉 栞役の二階堂ふみさん。
満島ひかりさんと田中裕子さんの演技対決の間に入って、堂々たる演技。
満島ひかりさんと田中裕子さんにまったく負けていない。
特に満島ひかりさんの小春に対しては、「死者の美しいところばかりを見ている所」を見事に糾弾。
いい芝居を見せてもらいました。
ピアノのこと、入院のこと、これらを話すことで少しはお互いのことを理解することが出来た。
紗千には許せなかったことだったが、小春には「ピアノより将棋が好きだった」し、「病院のお化けが怖かった」り、それなりの理由があったのだ。
そして、ふたりの対立の本質、父親のこと。
小春は、自分を必死に育ててくれた大好きな父親を「ダメな人」と否定して、捨てていった紗千のことが許せない。
一方、紗千は夫に暴力を振るわれていて、逃げ出したらしい。
これらの本音を共有できただけでも意味がある。
それに、どんな言葉よりも気持ちを的確に伝えるものがある。
今回の場合は<浴衣>だ。
紗千は子供の頃の小春の浴衣を捨てずに持っていた。
惰性で持っていただけかもしれないが、しっかりと洗濯されており、心の片隅にまだ小春がいる証拠だ。
<ちくわのチャーハン>も昔の母と子の記憶をよみがえらせた。
だから、最後の小春のせりふ。
「ありがとうございました。チャーハンおいしかったです、植杉さん」
「浴衣もらっていい?」「うん、いいよ」
<植杉さん>とまだ距離はあるが、今回の本音のぶつけ合いで、小春と紗千の距離は少し縮まった。
今まで、否定し、心の奥底に封印していた<母親の子に対する気持ち><子が母親を求める気持ち>が解放された。
おそらく、ふたりはこれから<母親>という点で、理解し合っていくのだろう。
最後に植杉 栞役の二階堂ふみさん。
満島ひかりさんと田中裕子さんの演技対決の間に入って、堂々たる演技。
満島ひかりさんと田中裕子さんにまったく負けていない。
特に満島ひかりさんの小春に対しては、「死者の美しいところばかりを見ている所」を見事に糾弾。
いい芝居を見せてもらいました。