平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

自民党・武藤議員が反論!~でも、思考が浅くて、単純すぎる。途中の思考がない。

2015年08月05日 | 事件・出来事
 戦争に行きたくない、と叫ぶのは、極端な利己主義だ、と述べた自民党・武藤貴也議員。

 関連記事はこちら
 自民党・自民党・武藤貴也議員が驚くべき発言~人権より滅私奉公を礼賛!

 そんな武藤議員がフェイスブックで次のように反論している。

「誰もが戦争に行きたくないし、戦争が起こって欲しいなどと考えている人はいないと思います。しかし他国が侵略してきた時は、嫌でも自国を守るために戦わなければならないし、また世界中の各国が平和を願い努力している現代において、日本だけがそれにかかわらない利己的態度をとり続けることは、地球上に存在する国家としての責任放棄に他ならないと私は考えます」
「世界中が助け合って平和を構築しようと努力している中に参加することは、もはや日本に課せられた義務であり、正義の要請だと私は考えます」


 一見、正しそうに見える。
 でも、総じて考えが浅い。

 まず、日本がついていこうとしているアメリカの戦争がすべて正しいのか? という検証だ。
 ベトナム戦争、イラク戦争……どれもアメリカのエゴや利権でおこなわれた戦争で、多くの悲惨を巻き起こした。憎しみは憎しみを生み、「イスラム国」など、現在のテロリストを生み出した。
 日本はこれに荷担しようというのか?

 戦争で問題を解決するって発想も安易すぎる。
 仮に戦争で勝利したとしても、戦争はなくなりません。
 負けた方は憎しみを抱き、ふたたび武器を持って戦うだけ。
 それよりも現在、日本がおこなっている国際貢献を押し進めるべきだ。
 特に貧困対策。
 貧困が争いを巻き起こす。衣食住が足りれば、人の心はそんなに荒れることがない。
 武藤議員は、「世界中の各国が平和を願い努力している現代において、日本だけがそれにかかわらない利己的態度をとり続けることは、地球上に存在する国家としての責任放棄に他ならないと私は考えます」と言ってるけど、日本はしっかりやってるじゃん。世界中から評価されてるじゃん。
 あなたはそれを否定するのか?
 平和貢献の手段としては、外交だってある。
 というかメインにすべき。
 世界のどこかで揉めている国があったなら、日本が間に立って調整すればいい。
 武器を持って十字軍をやることだけが平和貢献ではない。

 武藤議員の思考は単純すぎる。
 戦争反対→→→→→→→→→→→→→→→利己主義
 平和貢献→→→→→→→→→→→→→→→戦争
 いきなり極端な結論に行ってしまって、途中の思考がない。

「日本に課せられた義務」「正義の要請」なんて言葉も引っかかるな~。
 歯切れのいい、気持ちのいい言葉なんですけどね。
 戦争中の「アジアの解放、日本の正義」みたいな感じがある。
 武藤議員、現実はもっと割り切れないドロドロしたものですよ。
 あなたが信奉する安倍首相だって、さまざまな利害や思惑が絡み合って今回の戦争法案を進めているわけで、「日本に課せられた義務」「正義の要請」なんて言葉だけでやっているわけではないと思います。

コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする