平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

「となりの関くん&るみちゃんの事情」が面白い!~常識から抜け出して、あちらの世界で自由になろう!

2015年08月04日 | 学園・青春ドラマ
 ドラマ『となりの関くん&るみちゃんの事情』(TBS・火曜深夜1:11他)が面白い。

 まずは『関くん』。
 となりの席の関くんは、授業中、いつもおかしなことをしてる。
 第1話では、大量の消しゴムを使った<ドミノ倒し>の作成。
 関くんは、シーソー、連続S字、立体交差など本格的な仕掛けを駆使して、ドミノ倒しを作っていく。
 消しゴムを並べるのは、机の上だけにとどまらず、教室の床やロッカーの上まで!

 これをハラハラして見ているのは、関くんのとなりの席の横井るみ(清水富美加)!
 清水富美加さん、『まれ』の一子とは全然、違う女の子を演じているな~。
 るみは、ドミノ倒しをつくっている関くんのことが気になって授業に集中できない。
「関くん、先生に見つかっちゃうよ」
「先生に怒られるよ。あの先生、怖いんだから」
 だが、関くんは黙々と作業を続けていく(笑)

 ドラマとしては、ただこれだけだ。
 時間にして10分くらいのショートドラマで、ラストに軽いオチがついている。
 フジテレビの超大作『ヒート』は視聴率で苦戦してるようだが、ドラマとしては『関くん』の方が新鮮で面白い。
 メインの役者はふたりで、セットは教室だけ、制作費は低予算。
 フルコース料理というより、お茶漬け感覚で楽しめる感覚。
 これからのドラマのひとつの可能性と言えよう。

 さて、このドラマについて深掘りして考えてみた。
 おそらく、
 るみは関くんがいる、あちら側の世界に行きたいのだろう

 るみのいる世界は、授業や教室という学校の世界。
 一般常識やルールというものに縛られている。
 一方、関くんのいる世界は、自由で楽しそうで、創造と情熱にあふれている。
 るみは関くんのすることにハラハラドキドキしながら、一方で憧れているのだ。

 こちら側の世界よりあちら側の世界へ、というテーマは、『関くん』の後に放送されている『るみちゃんの事象』でも描かれている。
 るみちゃんは授業中に、弓で矢を放つ(笑)
 放たれた矢は黒板に突き刺さって、先生に「授業中に矢を放つな! 時と場所を考えろ!」と怒られても全然気にしない(笑)
 るみちゃんは学校に大玉の打ち上げ花火(尺玉)を持ってきている(笑)
 先生に注意されると、尺玉はイヤリングなどと同じアクセサリーと主張し、
「爆発する危険も含めてファッション! 女の子はいつでもドキドキなんです!」と言い放つ(笑)
 そして、最後にはこう主張!
 「社会があたしに合わせればいい!」
 「がんばれ、世間!」

 るみちゃんも関くんも完全にあちら側の世界に行ってしまっている。
 るみちゃんなどは、「社会があたしに合わせればいい!」と、こちら側の世界をねじ伏せようともしている。

 関くんも、るみちゃんも自由なんですね。

 深夜の時間帯、このふたつのドラマを見ると、一瞬、自由になれます。
 常識やルールに縛られた現実から解放されて、癒されます。

 『となりの関くん&るみちゃんの事象』HPはこちら

コメント
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