平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

お義父さんと呼ばせて 第4話~オウン・ゴーーール! お父さんのおかげで保ちゃんの良さがわかっちゃった!

2016年02月10日 | ホームドラマ
 リムジンで乗りつけて、白いスーツと赤いバラで現れる保(遠藤憲一)。
 ひさしぶりにこういうシーンを見た。
 これって、かつて月9がやってたことなんですよね。

 保の素晴らしさを再認識してデートの待ち合わせ場所に走る美蘭(蓮佛美沙子)。
 恋人のもとに〝走る〟って行為も、かつての恋愛ドラマの王道だった。

 これらの点で、『お義父さんと呼ばせて』は王道の恋愛ドラマをやってるなぁ。
 脚本の林宏司さんは、かつての月9や恋愛ドラマへのオマージュで書いているに違いない。

 家族ドラマの王道でもありますね。
 母・静香(和久井映見)は離婚を考えているようだし、葉理男(中村倫也)には心の闇がありそう。
 家族がいつ壊れてもおかしくない不安定さを持っている。
 もちろん、この作品はコメディで、野島伸司や遊川和彦作品のようにはならないのだろうが、林宏司さんはこれをどう描くのだろう。
 すごく興味がある。

 さて、今回のテーマは、オトナの対応と若者の対応。
 オトナの対応とは、トラブルがあって相手に非があっても頭を下げて謝ること。
 これで相手の顔が立って、貸し借りの関係が生まれ、信頼関係も築けるというわけだ。
 一方、若者の対応は、白黒をはっきりつけ、間違っているものは間違っていると言うこと。
 安易な妥協はせず、相手に非があれば謝罪させる。

 美蘭はもちろん後者。
 だから、オトナの対応をする保が面白くない。
 上司には頭を下げるが、外の下請けには頭を下げない横柄なサラリーマンだったのかとがっかりする。
 ところが、後に保が副社長に、「払うべき敬意は下請けの小娘でも払うべき」と食い下がってくれたことを知って……。

 保は<オトナの対応>と<若者の対応>の両方をできる男だったんですね。
 保は決してオヤジなんかじゃなく、間違っていたら上司に対しても意見をする、熱い若さも持っていた。
 だから美蘭は惚れ直した!
 保の若さは他にも。
 白いスーツ、赤いバラ、リムジン……。
 これらが今の若さかどうかはわからないが、少なくとも保は<月9的な恋愛>をしようとした。
 ああ、なるほど、保が白いスーツ、赤いバラ、リムジンで現れたのは、バブル世代、月9世代だったからなんだ。

 今回のオチはこんな感じだった。
 第1話の手紙のように、この作品は何らかのオチを見せてくれるんですけど、今回のオチは、
「お父さん、ありがとう! お父さんのおかげで保ちゃんの良さがわかっちゃった!」

 父・紀一郎(渡部篤郎)、ナイスアシストーーーーーーッ!!www
 父・紀一郎、オウン・ゴーーーーーーーーーーーールッ!!wwwww

 なお、現在のところ、保派は、祖父・昭栄(品川徹)と太郎(犬)のようです!

コメント
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