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冤罪による服役男性への謝罪と自白の真相 1月19日に強姦の冤罪で服役した男性の無実が判明したニュースがあったが、その男性がなぜ無実の罪を自白するに至ったのか。 富山県警誤認逮捕の男性「身内が認めたと迫られ自白」 富山県警が2002年、同県氷見市の男性(39)を婦女暴行容疑などで誤認逮捕した冤罪(えんざい)事件で、男性が読売新聞の取材に、無実の罪を自白するに至った経緯を初めて語った。 男性によると、取り調べは、任意同行を求められた02年4月8日から始まり、「『身内の者が間違いないと言っている』と何度も告げられ、やっていないと言っても信用されるわけがないと思った。言われるままに認めざるを得ない状況だった」と話した。その上で、「身内までも僕のことを信用していないんだと思った。気が抜けたようになってしまった」と語った。男性は3回目の聴取で自白に追い込まれた。 さらに、「『うん』か『はい』以外に言うな。『いいえ』という言葉を使うなと言われた」とし、「今からいう言葉を一切覆しません」とする念書も書かされ、署名、指印させられたとも語った。被害者宅に押し入った手口も「酒屋を装って電話をかけたんじゃないかと言われ、同意させられた」とした。 1月26日16時59分読売新聞 『身内の者が間違いないと言っている』と何度も告げられ、さらに、「『うん』か『はい』以外に言うな。『いいえ』という言葉を使うなと言われた」とし、「今からいう言葉を一切覆しません」とする念書も書かされ、署名、指印させられた、という。 これは、不当な取調べというより、違法な取調べであり、刑法第193条の職権濫用罪に該当する犯罪行為というべきである。そのような犯罪行為に対するけじめは、どうするのか。 <えん罪強姦>県警本部長、男性に直接謝罪 就職先紹介も 富山県警が強姦(ごうかん)容疑などで逮捕した男性(39)が服役後に無実と分かった問題で、県警の安村隆司本部長と小林勉刑事部長が今月26日、男性に直接謝罪し、就職先の紹介など生活支援をする意向を伝えていたことが分かった。小林刑事部長は「組織としてのけじめ」としている。県警は捜査幹部が23日にも男性に謝罪している。 事件は県内で02年1~3月に発生。男性は任意の事情聴取に容疑を否認したが、その後、認めたため逮捕された。公判でも起訴事実を認め、同年11月に懲役3年の実刑判決を受け、05年1月に仮出所した。ところが、別の強姦未遂容疑で逮捕された男が昨年11月、この件も自らが行ったと供述し、今月19日に再逮捕された。 1月28日19時46分 毎日新聞 県警の本部長と刑事部長が、男性に直接謝罪し、就職先の紹介など生活支援をする意向を伝えたという。これが警察の「組織としてのけじめ」らしい。 はあ。あきれてものが言えない。 就職先の紹介などの、などが何を指すのかわからないが、その程度の生活支援で済まそうとする神経が理解できない。 通常は、まず、直接取調べに当たった者は訴追する。次に、県警の本部長と刑事部長は役職を解く。その上で、男性が服役した期間に相当する、社会での得られた収入分を、公費ではなく、自費で補填させる。 そのようにしても、その男性の失った時間は戻らないのである。本人にしてみれば、カネより時間を返せと言いたいところだろう。 なお、ついでに言えば、その男性を起訴した検察官や有罪判決を下した裁判官等の謝罪は一切報じられていないが、知らぬそぶりの半兵衛では、この半兵衛が許しませぬぞ!!