「辞職ごっこ」の裏で加速する日米軍事同盟【天木直人・日本の動きを伝えたい】2/7
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投稿者 天木ファン <st1:OLKEVENT w:st="on" AllDayEvent="0" End="2007/02/07/10/59" Start="2007/02/07/09/59">日時 2007 年 2 月 07 日 09:59</st1:OLKEVENT>:44: 2nLReFHhGZ7P6 <o:p></o:p>
2007年02月07日 <o:p></o:p>
「辞職ごっこ」の裏で加速する日米軍事同盟 <o:p></o:p>
柳沢大臣の辞職をめぐる「辞職ごっこ」に目が奪われているあいだに、官僚がこの国の安全保障を米国に差し出している。 <o:p></o:p>
本題に入る前にこのあまりにも馬鹿らしい「辞職ごっこ」について一言述べたい。野党が審議再開に応じ、それでも柳沢のクビを取れなかったとしたら、それこそお笑いものだ。毎日新聞の2月5日の発信箱には、野党の審議拒否はけしからんという大方の新聞の論調の中で、敢えて毎日新聞だけはその社説で柳沢辞任を要求すると書いた事を説明している。今回に限っては私は毎日に賛成する。 <o:p></o:p>
国会審議拒否は立派な国会戦術だ。数にまかせてすべてを押し切る今の自公政権で、国会論議がどれほどの役に立つというのか。そもそも国民は国会論議をまともに聞いているのか。審議拒否は国民の支持を得られないというのは嘘だ。あっさりと止めるような腰砕けの審議拒否だから国民に見透かされるのだ。安倍政権を倒すまで審議拒否を貫く、それほど深刻な大臣失言だった。野党はまたしても自滅した。こんな野党に政権を倒せるはずはない。政党離れがさらに進むだろう。 <o:p></o:p>
本題に戻ろう。深刻なことは国会が「辞職ごっこ」に明け暮れている間に、官僚の手によってこの国の安全保障が米国に差し出されようとしていることだ。2月6日の読売新聞は政府が在日米軍再編推進特別措置法案の成立を急ぐことを決めたと報じている。その理由が噴飯ものだ。久間防衛相や麻生外相の米国批判の発言でくすぶる対日不信を解消するためにも早期成立は重要だというのだ。 <o:p></o:p>
この法案は米軍再編に協力する地方自治体には金をばらまき、反対する自治体には金を締め付けるというとんでもない法案だ。我々の税金がここまでゆがめられて国策に利用さるのだ。これこそ予算案審議で徹底的に議論されるべき問題ではないか。 <o:p></o:p>
そもそも憲法違反、安保条約違反の米軍再編への協力について、これまで国会はほとんど審議していない。三兆円にも上る移転経費の負担額や根拠がまったく国民に示されないままに、小泉元首相がブッシュに約束して国民に押し付けたものだ。そのツケを安倍政権が背負わされているのだ。そしてタガの緩んだ安倍内閣の閣僚の失言の尻拭いのために、在日米軍再編を加速して米国の機嫌を取ろうとしているのだ。ポチが仰向けになって腹を見せて主人に平謝りをしているのだ。 <o:p></o:p>
法案を急ぐ理由はまだある。20日から来日が予定されているチェイニー副大統領に土産を持たせる為だ。日本にまったく関心のないチェイニーがわざわざ日本と豪州だけを訪問する理由がどこにあるか。それは自明である。「テロとの戦いは最後まで続ける」、「「そのためにはイラン攻撃もありうる」、「米国のテロとの戦いには最後まで協力しろ」。これである。 <o:p></o:p>
かつて外務省の有力な次官経験者は雑誌の中でこう言っていた。「イラク戦争は仕方がなかったが、イランまで攻撃するようなことがあれば、その時はさすがに日本もついていけない」。しかしその次官経験者はチェイニーの要求を前にしてあっさりこういうだろう。「日米同盟は永遠に不滅です」と。それが日本外交の正体である。 <o:p></o:p>
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