チェイニー副大統領の訪日報道から目を離してはならない【天木直人・日本の動きを伝えたい】2/18
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投稿者 天木ファン <st1:OLKEVENT w:st="on" AllDayEvent="0" End="2007/02/18/13/20" Start="2007/02/18/12/20">日時 2007 年 2 月 18 日 12:20</st1:OLKEVENT>:11: 2nLReFHhGZ7P6 <o:p></o:p>
2007年02月18日 <o:p></o:p>
チェイニー副大統領の訪日報道から目を離してはならない <o:p></o:p>
チェイニー副大統領が20日から訪日する。我々はこの訪日を注視しなくてはならない。
日本におよそ関心のないチェイニー副大統領がなぜこのタイミングで日本と豪州だけを訪れるのか。それはイラク攻撃で混乱した中東情勢を更なる軍事力強化で鎮圧しようとする狂気のブッシュ戦略に同意しろと命令するである。チェイニー副大統領とのパイプを持つ指導者が一人もいない日本政府は何の反論をすることもなく言われるままに御用聞きに徹する他はない。そしてその後に膨大なツケが残されていく。
これから数日間は新聞各紙はチェイニー訪日をめぐる様々な報道を行うであろう。訪日の内容については日本政府は記者ブリーフで都合のいいことばかりを強調し、都合の悪いことは隠そうとするだろう。記者たちはそれを垂れ流すであろう。どこまで真実に迫る記事を書く記者がでてくるか。たとえ真実に迫った記者がいたとしても、その報道はデスクの手によって手心を加えられないか。我々一般国民はナマの情報に接することはできない。新聞などで報道される記事を通して想像をめぐらすしかすべはない。しかし我々が国際情勢の大きな流れをしっかり把握していれば、限られた公開情報からでもかなりの事がわかるのだ。下手な専門家のおざなりの解説よりも的確な判断が出来るのだ。
まずは18日の読売と日経に出ていた小さな記事について読者の注意を喚起したい。
読売新聞は、16日にワシントンで行われた各紙の代表取材において、米政府高官が副大統領の日本政府に対する期待をこう述べたと報じている。「・・・(イラクやアフガンでの日本の貢献に感謝を示すと同時に)もっとやってくれることを望まないと言っているわけではない・・・」、そして21日の安倍首相との会談では、「我々がどこでさらなる努力を必要としているか、(イラクとアフガン)両国の紛争でどんな貢献ができるか」について協議する見通しを示したという。果てしの無い米国の戦争に最後まで付き合えと迫ってくるのだ。安倍首相は一体どんな返答をするのだろうか。国民は説明責任を徹底的に求めていかなくてはならない。
日経新聞は、チェイニー副大統領が久間防衛大臣と会わない事になったと報じている。その一方で自衛隊幹部とは意見交換をすると言う。これは極めて深刻な事である。主権にかかわる問題である。憲法で定めるシビリアンコントロールの原則を米国の副大統領が破ろうとしているのだ。外務省はこのような日程を断じて認めてはならない。防衛省とのつまらない権限争いから、久間発言が米国を怒らせたと突き放している場合ではないのだ。外務省は省の利益ではなく国益の為に、もこのような日程を許すべきではなかった。自衛隊幹部は米国副大統領と意見交換が出来ると舞い上がってはいけない。自らの指導者がコケにされているのだ。シビリアンコントロールを尊重するのであれば、まず大臣に会ってくれと米国側に進言すべきであった。久間大臣に不満があるのなら安倍首相に大臣更迭を求めた上で、新大臣の下で米国との協議に応ずるべきだ。
米国の無理難題を前に日本政府がバラバラになっている。言いなりになっている。日本は今極めて危うい状況にある。<o:p></o:p>
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