格差階級社会をなくそう

平和な人権が尊重される社会を目指し、マスゴミに替わって不正、腐敗した社会を追求したい。

週刊文春による小沢一郎氏に対する「人物破壊」工作

2012-06-18 16:43:29 | 植草一秀氏の『知られざる真実』

週刊文春による小沢一郎氏に対する「人物破壊」工作




週刊文春が小沢一郎氏に対する攻撃を展開し続けている。



小沢一郎氏の元夫人が出したとされる書状の写真および文章を掲載している。



その意図は明白である。



小沢一郎氏に対する人格攻撃である。



このような悪意に満ちた週刊誌記事に影響を受けるような、いわゆるメディアリテラシーを欠く市民は多くはないと思われるが、私のところにも、問い合わせなどが寄せられているので、このような個人攻撃、中傷記事にどのように接触するべきかについて、私見を提示しておきたい。



オランダの政治学者カレル・ヴァン・ウォルフレン教授が著書『誰が小沢一郎を殺すのか』(角川書店)で、小沢一郎という政治家に対する「人物破壊(character assassination)」工作の特異性を論じた。



今回の文春記事も、まさにこの範疇に入る「人物破壊工作」そのものである。



中国の『四経』の最も基本とされる『大学』に、



修身 斉家 治国 平天下



について記したくだりがある。

「天下を治めるには、まず自分の行いを正しくし、次に家庭をととのえ、次に国家を治め、そして天下を平和にすべきである」ことを説いた箇所である。



週刊文春の狙いは、小沢一郎氏には「斉家」に問題があり、したがって、天下を修める資格がないというものである。



一般論、理想論として、『大学』の記述は一面の真理を衝いてはいるだろう。しかし、世の中はそれほど単純なものではない。



夫婦の相性が良く、仲睦まじいおしどり夫婦は理想の状況であるが、現実の人と人との縁のなかでは、どのような結果が生まれるかは千差万別である。



個人と個人との間に生じる千変万化を、他の人が詳しく知る由もない。



仲たがいをし、恨み骨髄の者が口を開けば、一方的な罵詈雑言が飛び出してくることもよくある話だ。



一方の話だけを聞いて、事実と思い込んでしまことほど浅はかなこともない。



別々に言い分を聞けば、およそ同じことがらを話しているとは思えぬほど、話の内容が異なってくるようなことも少なくない。



はっきりしていることは、週刊文春の記事が小沢一郎氏に対する巨大な「人物破壊工作」の一端を占めているという事実だ。



文章を書いた人物、文章を掲載するメディア、両者を橋渡しするライターのすべてが、小沢一郎氏に対する「人物破壊工作」という大きな目的で利害が一致するなら、この目的に沿うように行動を取るだろう。



「放射能が怖くて被災地に入らなかった」などの記述を言葉通り受け取ることはできない。



個人攻撃を行うなら、歴代首相を見ても、はるかに激しい攻撃を受けておかしくない人物は他にいたはずだ。



小泉純一郎氏などについては、週刊誌が攻撃しようと考えれば、10週程度はシリーズで続けることができただろう。





この手の情報を鵜呑みにすることはできない。



小沢一郎氏は、自分のことについて、こまごまと弁解めいたことを発言することを潔しとしない考えの持ち主である。週刊誌記事に対しても、いちいち、細かな説明をすることをしないだろう。



それをどう捉えるのかは、捉える側の自由だが、ものごとの、一方当事者の主張だけを聞いて、ものごとを判断してしまうことは、ものごとを見誤る典型事例であることを十分に踏まえておくべきだろう。



日本政治劣化の大きな原因のひとつは、批評勢力の弱体化にある。



批評勢力とはメディアのことだ。



メディアは本来、「社会の木鐸」と呼ばれるべき存在である。



客観的な視点から、現実に警鐘を鳴らす。権力が間違った方向に進むなら、厳しく間違いを指摘して、その是正を誘導する。



市民に対して、現実の誤りを適正に指摘する。それがメディアの本来の役割である。




消費増税亡国論

 著者:植草 一秀
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消費増税問題について、社会の木鐸としての機能を発揮しているのは東京新聞と日刊ゲンダイくらいのものだ。



野田政権がスイシンしている消費増税に正統性は皆無だ。



野田政権が政権発足後に「シロアリ退治」に総力をあげてきたのなら、消費増税提案も理解の範囲内に入る。



野田氏が公約として掲げたのは、「シロアリを退治しないで消費税をあげるのはおかしい」というものだ。



「シロアリ退治」こそ、高齢化社会に進む日本が、絶対に実行しておかねばならない作業である。



 野田氏が指摘したように、シロアリを退治しないで消費増税を実行すれば、消費増税で得られる税収にシロアリがたかることは間違いないのだ。



 野田氏は首相だが、首相の方針なら何でも賛成するというなら、ジャーナリズムの看板を降ろすべきだ。



 「政府広報」と名称を変えるべきだ。



 本日も、野田・岡田「天下り決死隊」の三大演説動画を添付しておく。



野田佳彦氏2009年7月14日演説


http://www.youtube.com/watch?v=-3wVwe8a_8c&feature=player_embedded



野田佳彦氏2009年8月15日演説


http://www.youtube.com/watch?v=y-oG4PEPeGo



岡田克也氏2009年8月11日演説


http://nicoviewer.net/sm13731857







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