作曲家高橋喜治さんが私が4年前に作った詞「大人は手遅れかもしれないが子
供たちに伝えなければならないことがある」に曲をつけてくれました。 高橋さ
んは約1ヶ月半かけて12分半の合唱曲大作を作曲してくれました。以下は先週土
曜日(2月22日)に高橋さんがこの件の記事をブログに書い てくれましたので以下
に転載させていただきます。多く人々とくに世界中の子供たちに歌ってほしいと
思います。
▲作曲家高橋喜治のブログ【風の耳】
http://haruan.cocolog-nifty.com/news/
(以下転載)
2014年2月22日 (土)
「大人は手遅れかもしれないが子供たちに伝えなければならないことがある」
余寒お見舞申し上げます。
まだまだ「冷たい風」の吹く今日この頃ですが、皆さんご無事ですか?!
昨年年末から年始と体調を崩し少し出遅れはしましたが、今年は、柳町正隆さん
のギターリサイタルでの《オマージュ~実知讃歌~》の初演(この随想 はまた
ページを改めて...)と、今回この記事での〈大人は手遅れかもしれないが子供
たちに伝えなければならないことがある〉の作曲で幕を開けま した。
「資本主義とは天体の運行のようなもの」とは、故 羽仁五郎氏の言葉でした
が、現代文明とは、個人が一生懸命生きてはいても、結局のところ、一部の権力
者によって作られたシステムの中のベルトコンベアに乗 せられて、システムの
歯車とされるか不当に殺されてしまう という、「全体」に「個」など いとも
容易くすりつぶされてしまいかねない 悍しい支配構造の上に成立っている と
いうことが、ことに3.11以降 主にインターネットを通じて顕にされ、認識され
たと思います。私はそれを「何故、 こんなあらゆる意味で危険極まりない原発
推進を止められないのか」「何故、政府は徹底した放射能対策をしないのか?」
といった素朴な疑問から始 まって、インターネット上の様々な情報を観た上
で、そう思いました。そこから放射能よりもっと怖いのは、そうした権力=利権
(放射能被害さえも利 権のために隠蔽されてしまう)構造であり、内部の圧力
が高まって爆発の危険が生じることを「ベント」によって回避する(つまりそれ
は本来放射能を 封じ込める役目である格納容器としての命を終えることを意味
する)マークII型原子炉格納容器に喩えられるような、そんな不条理なシステム
に支配 されていることである という結論に達しました。
憲法違反(...と言うか憲法無視)の安倍晋三氏は、今だ性懲りもなく戦争に
向って暴走し続けています。彼の言う「不戦の誓い」などをいったいど う信じ
ればいいのでしょうか? 実際やってること或いはやろうとしていることは矛盾
だらけです。アベノミクスの他、武器輸出規制緩和、改憲・集団 的自衛権の行
使、辺野古の海の埋立て、それに教育にも「実に熱心」で、子供たちに「愛国教
育」を施し、「お国のために死ねる人材」を育てることに も余念がないようで
す。NHKの人事にまで介入しました。彼の「オトモダチ」の会長がほとんど「NHK
の報道は大本営発表です」と宣言したも同然 の発言を公の場でする始末です
(後で反省したようですが、信じられない...)。
その他の大手新聞にしても、「首相、憲法改正に意欲」などといったバカみたい
な見出しの記事を出すも、これが平和を希求する憲法下での国民に対す る反逆
行為であり生命を脅かす挑戦であることに対する警鐘を鳴らすことと徹底的な批
判を怠っています。権力批判なきジャーナリズムがジャーナリズ ムであるとは
決して言えません。
そんなこんなで、この先いったいどうなってしまうのか?! という危機感から、
いてもたってもいられない最中に、山崎康彦さんの「YYNews」 に出会いまし
た。正直言って私は少し安心しました。僭越ながら、たとえ規模は小さくてもま
だジャーナリズムは「生きている」と心強く思いました。
その山崎さんがYYNewsで、ご自身が詞を作られ、この詞に作曲してくださる方は
いないか と仰っていらしたので、私はかってでた という訳で す。病み上り
の先月半ばから今にかけて作曲したのがこの合唱曲〈大人は手遅れかもしれない
が子供たちに伝えなければならないことがある〉です。
許可を得て、以下に歌詞を転載させて戴きます。
以下、山崎さんのブログ「杉並からの情報発信です」から転載。
「大人は手遅れかも知れないが子供たちに伝えなければならないことがある」
作詞 山崎康彦
大人は手遅れかも知れないが子供たちに伝えなければならないことがある
大人は小さい頃から受けてきた教育で「真実」が見えなくされていることを
大人はマスコミが新聞やTVで流す一方的な情報に洗脳されていることを
大人は自分の頭と眼と口と体で世の中の「真実」を見極めようとする意思を奪わ
れていることを
大人は洗脳されなかった少数の人が「真実」を訴えても無視し軽蔑し攻撃して抹
殺してしまうことを
大人は子供たちに「自分の頭で考えること」を禁止していることを
大人は手遅れかも知れないが子供たちに伝えなければならないことがある
この世の中は少数の支配者が大多数の民衆を支配しているのだということを
少数の支配者が「暴力」を使って大多数の民衆を殺していることを
少数の支配者が「金融」を支配して大多数の民衆を貧乏にしていることを
少数の支配者が「政治権力」を握って大多数の民衆を不幸にしていることを
少数の支配者が「マスコミ」を支配して大多数の民衆を洗脳していることを
大人は手遅れかも知れないが子供たちに伝えなければならないことがある
少数の支配者が唱える「正義」や「自由」などの「崇高な理念」の嘘を見破らな
ければばならないことを
少数の支配者が呼びかける「正義の戦争」や「民主主義を守る戦争」に決して参
加してはならないことを
少数の支配者が仕掛ける「競争」や「能力試験」に踊らされて仲間を軽蔑しては
ならないことを
少数の支配者が賞賛する「勝者」や「成功者」になって仲間を売ってはならない
ことを
大人は手遅れかも知れないが子供たちに伝えなければならないことがある
この世の中の全員が「平和で幸せに生きる権利」を持っていることを
この世の中は少数の支配者の「暴力支配」を断ち切れば「平和な世の中」になる
ことを
この世の中は少数の支配者の「金融支配」を断ち切れば「豊かな世の中」になる
ことを
この世の中は少数の支配者の「政治支配」を断ち切れば「幸福な世の中」になる
ことを
この世の中は少数の支配者の「マスコミ支配」を断ち切れば「真実が語られる世
の中」になることを
転載、以上。
これから私はこの演奏所要時間12分半ほどの作品を、私の知っている合唱団に
持って行く他、ホームページとブログを通じて楽譜を広めようと思いま す。取
急ぎ詳しくはまた後ほど...。
(転載終わり)