Nishikawa Kohki
私は、もう5~6年前だったか、ムサシ社のホームページを見ていて、そこには、全国の選挙で、およそ8割の自治体で弊社のシステムが導入されていますと誇らしげに謳っている文面を読みました。今はもうその文面は見当たりませんが。そもそも、こんなコンピュータ集計をやっていて、それを「先進的」であるかのように、やる側も市民の側も思い込んでいる国と言うのは、世界の先進国に1国もありません。私は、長く欧州におり、フランスの選挙では、投票所の区役所に友人と一緒に見に行きましたが、投票所には一般市民、区長、対立陣営も含めて、子供たちも皆一緒に歓談し、ワインやジュースなど飲み物、スナック類がおいてあり、速報TVを観ながら休日をそこでゆっくり過ごすようになっていました。完全手集計、夜中1時、2時までかけて市民が見たいを言えば、いつでもすぐ近くまで行って集計風景を見られる作りです。投票箱も透明アクリル、日本のように投票所から集計センターにタクシーで箱を運ぶなどということはありません。そのようなことは法的に厳しく罰せられます。選挙に不正はつきものというのは、大革命以後、世のなかの人の常識で、そのために、選挙の公正が守られるよう、あらゆる制度設計、市民の監視が常識になっています。日本では、選挙管理委員会が全てを管理していますが、選挙管理委員自体が毎度毎度、選挙後逮捕者を出しているのが日本で、前近代的社会そのものです。コンピュータという呪文に皆が騙されている国が日本と思いますね。世界の先進国でコンピュータ集計を行っている国など、ほぼありませんよ。