柳田国國男「年中行事覚書」に
お彼岸には「日のお伴(春の彼岸)」として人々は東や西にむかってとめどなく歩いた、とされています。
「日のお伴(春の彼岸)」
「彼岸に日天様のおともなどといって、一日外に出て日を拝んであるく風習が、やや広く行われている。土地によって方式は少しずつちがうが、午前は日迎えと称して東に向って歩み、午後は日送りといって西の方へあるいて行く処もあれば、早天に家から東に当る霊場に行って日の出を拝み、それから南をあるいて日の入りは西の方で拝むという例もある。日天願
などという名もあって、あるいは仏法に教えられたものかも知らぬが、多くの年寄りたちはこうすると身体が丈夫になるといって、まじないのように考えている。丈夫になることは確かだと思う。」
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