福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

今日12月19日は大師が「藤原園人追悼文」を撰し贈られた日です

2023-12-19 | お大師様のお言葉

今日12月19日は大師が「藤原園人追悼文」を撰し贈られた日です(弘法大師全集)。「法力遠近なし」とおしゃっています。


「藤原園人追悼文 弘仁九年十二月

凶禍常なし。伏して承る相国納言、孝養を待たずと(大納言藤原園人は子供の孝養を待たず亡くなった)。乍ち聞いて驚慟す。五内(五情、こころ)主なし。惟んみるに擗躍はん裂して(胸も張り裂け)、荼毒(くるしみ)居り難からん。痛み当にいかん。
相公高年といえども、こいねがわくは、遐寿(長寿)を保たん。あに図りきや、仁徳応なく、甘泉先ず涸れんとは。痛だ苦しく、昔契を追憶し奉る。汍らん(なみだながれ)たる数行,但だ逝者を傷むの悲しみのみにあらず。還って留人の幼稚(残されたものが幼い)を歎く。蒼天なんぞ忍んでわが国梁を奪える。
嗚呼、逝歳の白雪、厳寒なり。伏して惟みれば、動止支勝なりや。こいねがわくは、礼制を守って寿命を殞すことなかれ。貧道すなわち追って憤凶に就かんと欲すれども、禅関に限られて身心すでに違す。三時に持念して徳を報ずるをい事とす。法力遠近なし。願わくは幽霊を抜済せん。惟に悉することを垂れよ(心中をはかってください)。書に臨んで哽咽(こうえつ)す。謹んで白疏す。不次。沙門空海白す。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 今日12月19日はお大師様が御... | トップ | 今日は一粒万倍日 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

お大師様のお言葉」カテゴリの最新記事