四国遍路のおかげで歩行不能だった子供が歩けたこと。(先達Y・T)
「四国遍路同行Oさんは土佐清水の人ですが、長男が交通事故により歩行不能となり大阪で病院に入院していました。その日は遍路二日目で四十六番浄瑠璃寺から順打ちすることとなりました。九月二十九日の朝でした。浄瑠璃寺には本堂前に仏足石があります。この仏足石はお薬師様のご真言をお唱えしながら立つとご利益があると言われているものです。Oさんもこの石の上に立ち必死に長男の足の快癒を祈っていました。その後ついに八十八番大窪寺まで皆さんと一緒にお参りして長男の回復を祈っていたOさんは急いで土佐清水に帰ったところ、長男が歩けるようになったと大阪の病院から連絡があったというのです。そしてそれはまさに九月二十九日の朝九時頃で浄瑠璃寺の仏足石に立って拝んでいた時刻でした。Oさんはその場で蹲ってお薬師様・御大師様に何度もお礼のご真言をあげたそうです。長男はその後退院して家族一同で四十六番浄瑠璃寺にお参りしてお礼したそうです。私は先達として11年以上も皆さんをお連れしていますがこのようなありがたいことは後にも先にもありません。」(日本巡礼記集成より取意)
「四国遍路同行Oさんは土佐清水の人ですが、長男が交通事故により歩行不能となり大阪で病院に入院していました。その日は遍路二日目で四十六番浄瑠璃寺から順打ちすることとなりました。九月二十九日の朝でした。浄瑠璃寺には本堂前に仏足石があります。この仏足石はお薬師様のご真言をお唱えしながら立つとご利益があると言われているものです。Oさんもこの石の上に立ち必死に長男の足の快癒を祈っていました。その後ついに八十八番大窪寺まで皆さんと一緒にお参りして長男の回復を祈っていたOさんは急いで土佐清水に帰ったところ、長男が歩けるようになったと大阪の病院から連絡があったというのです。そしてそれはまさに九月二十九日の朝九時頃で浄瑠璃寺の仏足石に立って拝んでいた時刻でした。Oさんはその場で蹲ってお薬師様・御大師様に何度もお礼のご真言をあげたそうです。長男はその後退院して家族一同で四十六番浄瑠璃寺にお参りしてお礼したそうです。私は先達として11年以上も皆さんをお連れしていますがこのようなありがたいことは後にも先にもありません。」(日本巡礼記集成より取意)